犬飼さんちの犬
(2011年1月期)

監督:亀井亨、渡邊貴文
脚本:永森裕二
主題歌「パズル」(近藤隆) 

http://inukaisan.info/



第11話 大事なものを守る人
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周りの調整役をし戦わず生きてきた保は、戦っても良いのだと
感じる。

保は家族の前でサマンに"待て"の命令を下す。その指示に従っ
たかに思えるが、サマンはすぐに食事を食べてしまう。
しかし息子・岳の言うことは聞くサモンに保も呆れてしまう。
家族は保に犬と同じ目線で語りかけないとダメだという。

保はドッグランで武者修行してくる事を語る。
それを聞いた妻・潤子はパパは変わったねと声を掛け、私も
子供達も喜んでいるという。潤子は夫に対して、無理にサモン
に指示をしなくても良いのではないかという。サモンは保の
事をとっくに認めているのだという。自然に慣れていけば良い
ことだとするが、保は形から入る性格だからとし、犬と共に
出かける。

ドッグランでは、犬はリードを外しているのが一般的だった。
犬を見ないようにして、餌を使って犬を歩かせ、自然について
来るようになれば散歩も楽になると言われた事を思い出す。
保は指示通りにサモンを走らせようとするが、全く微動だに
せず、保の事をからかっているのかに思えた。
そんな姿を見た若者の集団はくすくすと遠巻きに笑っていた。

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サモンの事になんとか慣れようとして必死になる保。
そんな姿を見た妻は、保が変わった事を実感する。
ドッグランで今日もサモンとコミュニケーションを果たす中で
不思議な出会いが存在する。

人は変わろうとした瞬間に変わっているものだと言うけれど、
まさにそんな現状が描かれている。
サモンとのちぐはぐな関係は、コメディとしても十分楽しさ
が存在するし、微笑ましさが有る。

ペットを飼う無礼な若者たちに主張するときの保は、犬を
責めるのではなく自分の不甲斐なさを責めたし、そして若者
の無礼さを指摘していく。

人と人との出会いの妙さ加減も面白く描かれているし、
変わった瞬間に周りの景色が変わるように、これまで
とは違う軌道の元で人々が動き出しているところなど、よく
出来た内容となっている。

犬飼家

犬飼保(小日向文世)−渉外課勤務。鳥ヶ崎店に単身赴任中。
犬飼潤子(ちはる)−保の妻。
犬飼幸(小野花梨)−保の娘。
犬飼岳(矢部光祐)−保の息子。
サモン−犬飼家の飼い犬(犬種はサモエド)。

スーパー「バスコダガマ」関係者

菊田萌子(徳永えり)−本社から鳥ヶ崎店に異動してきた社員。
蓮田重彦(清水章吾)−スーパー「バスコダガマ」社長。
蓮田喜一郎(池田鉄洋)−「バスコダガマ」土手川店店長。

桐松(中原和宏) - 保の上司
芝二郎(佐藤二朗) - ペットショップ
諏訪真知子(円城寺あや) - トレーナー
蓮田(佐藤蛾次郎)- 「バスコダガマ」会長
蓮田ルリ(土屋太鳳) - (万引き女子高生)


小林強、小泉緒、渡部晴信、棚瀬香澄、小林茉莉子
前田公輝、土屋太鳳


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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