犬を飼うということ (2011年4月期・テレビ朝日・金曜23時枠) 脚本：寺田敏雄 音楽：沢田完 プロデューサー：木内麻由美、大江達樹、池田偵子 演出：本木克英(1)(2)、遠藤光貴、��橋伸之 主題歌：関ジャニ∞「マイホーム」 http://www.tv-asahi.co.jp/inu/index.html

第2話 一緒に、生きよう
--------------------------------------------------------
夜中犬の吠える声で目が覚める勇次。
家族は誰一人として目を覚まさず、仕方なく彼が犬に餌を
与える。

朝食の際に犬をどうすべきかで家族で話し合う。
団地ではペットを飼うことは認められていない為に、このまま
こっそり飼うしかないという。眞子は捨てるのだけは嫌だと
主張すると、幸子も理解する。幸子は帰りにペットの餌や
首輪などを買ってきて欲しいと勇次に告げ2000円を渡す。

会社に行くために家を出ようとすると、昨晩犬の鳴き声がした
として管理人の加納義和が一軒一軒事情を聞いて回っているのを
目撃する。こうなったら素直に話すしかないと覚悟を決めるが、
隣人の江藤奈津美が犬を飼っていたことを告白し、取りあえず
当面の危機を乗り切る。しかしこのままだと絶対にバレると
語る。

職場についた勇次は上司の野崎から、窪田の件でクレームが
入る。社内規定によれば退職に同意後、一ヶ月は退職金が
出ないことになっているにもかかわらず、窪田は今すぐ金が
居ることを要求してきたというのである。勇次から窪田に
言い聞かせるよう告げられる。勇次は同僚の曾根田から、最近
の勇次は疲れている様だから体に気をつけるよう言われる。

学校では眞子の担任の先生・安住から社会のルールについて
学ぶ。

一方集会所では海老原孝造会長から犬の件で改めて話し合いが
行われる。かねてから江藤家が怪しいことは分かっていたとし、
ゴミ袋を調べていた結果ペット関係のゴミが出てきたという。
それを聞いた奈津美はゴミを漁られていた事に激怒し、近いウチ
出て行くことを語る。

勇次はペットショップに行く。そこで首輪を探すが、あまりの
高さに呆れる。
帰宅する途中に路上でバンド活動している友人・川島秀樹を
見ると勇次は足を止めて曲に聴き入るとともに、帰りに
バー「CrossRoad」でバンド仲間と共に酒を飲んでいく。
--------------------------------------------------------

眞子が拾ってきた犬を巡り、本郷家では色々と対応に苦慮
していく。住んでいる団地ではペットが禁止される中、
親として子供に社会のルールに背くような教えを説いていく
のか、それとも犬の命の尊さを教えていくべきなのか。

なかなか子育てに関して正解というものが無い中で、夫婦が
金銭的な問題も含めて、ペットの問題をどう処理していくのか
頭を悩ませていく様な話だった。

小学生の子供二人も居るとしても、夫婦共働きしている状況で、
ここまで生活がカツカツにならざるを得ないところに、そんな
ものなのかなと思ってみたりするけれど、金の問題はなんとも
切実で切りつめている姿に同情したくなる様な流れだ。
ただソーセージジャンケンとか貧乏生活にもそれなりに家庭の
楽しさを演出しているので子供達には負担とかなさそうだけどね。

何が正しいのか正しくないのか。

犬の問題に於いては、命と社会的ルールの綱引きが面白い形
で現れているし、金銭の問題に関しては、自ら盗んでしまった
手前、息子を怒ることに違和感を覚える物が存在する。

娘の視線の冷たさから、今後の父親としての威厳を失いそうな
流れだったけど、最悪の結果を出す前に、情けない事ながらも
社会の矛盾点を矛盾なまま伝えずに自らの過ちを正した事は
教育としては良くできていたのではないか。

夢を見るときを過ぎる頃というテーマ性が影には存在して
いるような感じだけど、家族としての責任から逃げずに
夢だけを追うような展開だけはして欲しくないね。