犬を飼うということ (2011年4月期・テレビ朝日・金曜23時枠) 脚本：寺田敏雄 音楽：沢田完 プロデューサー：木内麻由美、大江達樹、池田偵子 演出：本木克英(1)(2)、遠藤光貴(3)、��橋伸之 主題歌：関ジャニ∞「マイホーム」 http://www.tv-asahi.co.jp/inu/index.html

第3話 大切な家族の失踪
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パート中の幸子が倒れて東部医学センターへと運ばれる。
堀田は病室にいる幸子の元に顔を見せに行くと、彼女は、過労
と睡眠不足が祟り、起立性低血圧で倒れたことを告げる。
しかし今時家事とパートを両立し睡眠不足の主婦なんて珍しく
ないとし、自分は大丈夫だと告げる。
勇次も店長から連絡を受けてすぐに幸子の元へと駆けつけると
幸子から堀田を紹介される。幸子は時間があるようならば
部屋に置きっぱなしにしているスカイの様子を見ていってくれ
と頼む。

一方アパートでは、幸子が堂々とペットを飼うことを宣言した
事で会長の海老原孝造はこのままでは示しが付かないとして
ご立腹だった。

幸子は退院するも110円足りず。それを知った堀田は彼女の変
わりに不足分を支払いをする。後で必ず返しに来ると告げる。

勇次は会社に戻ると、会議の場でワークショッププランの企画
を提出する。上司に対してこれ以上リストラを宣告する事は
嫌だと言い放った勇次の苦肉の策だった。しかし上司は、社員
の首切りが嫌ならば仕事を放棄したのも同然だとし、辞職届け
を出すものかと思ったと嫌みを言われる。お前の変わりならば
幾らでも居るんだとプレッシャーを掛ける。

一方幸子はアパート住民たちの集会に出て、ペットを飼うこと
の是非を話し合う。会長らは規約を変えろと言うのか?と迫り、
そんな主張をするならば自治会に積極的に参加して欲しいもの
だと嫌みを言われる。家庭のことで精一杯なのだと告げるが、
犬を飼う時間はあるじゃないのと言われ、何も言えなくなるの
だった。
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幸子がめまいを起こして調子を落とす中で、息子の大は友人を
虐めていたり、夫の勇次は会社での仕事に不満を持つ。
そして犬のスカイにも異変が起こり始める。

勇次にしても、幸子にしても、この窮地に於いて今の自分は
昔思い描いていた幸せの形なのかと疑問を生じ、人生の軌道
の修正を図るべきかどうかで悩んでいく。

現状がなかなか上手く機能していないと、夢を追っていた頃の
華やかに見えた時代というものがよく見えて、現実逃避したい
気持ちもよく分かる。

初回に息子・大が今後家族に起こるであろう不透明な未来に
対して不安を口にしていたけれど、あの時点でそれを想像する
のは相当無理があったかな。

犬を追い出そうとする住民、そして勇次の仕事の問題、そして
三人目の子供の妊娠という事で、より困難な未来が予想される
けれど、ここまで厳しく現実を突きつけるのであれば、その
解決法に於いてもシビアな視線で描いて欲しい。
ジャニーズよろしくとばかりに音楽で大成して金銭的問題を
解決してしまうとか、離婚を選択するとかあんまり特別な
カードを使わずに処理して欲しいところ。

この辛い状況の中でも意外とマンションの住民達の協力的な
姿を見られたところはとても救われるような感じがした。
ただルールが厳格であった住民達が突然ペットに関して寛容さ
を見せるというのも変かも。

また錦戸亮くんのエレキギターを弾く姿が予想以上にサマに
なっていて格好良かったと思う。

しかし金が無い割にはちょっとバーに寄りすぎじゃないか?