犬を飼うということ (2011年4月期・テレビ朝日・金曜23時枠) 脚本：寺田敏雄 音楽：沢田完 プロデューサー：木内麻由美、大江達樹、池田偵子 演出：本木克英(1)(2)、遠藤光貴(3)(4)、��橋伸之(5) 主題歌：関ジャニ∞「マイホーム」 http://www.tv-asahi.co.jp/inu/index.html

第5話 初めてのさよなら
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勇次は早く帰宅するとスカイをフロに入れる。
そんな中、幸子がスーパーに貼り出されたビラを持って帰宅す
る。そこにはスカイの飼い主が犬を探しているとのものだった。
スカイの本当の名前はダイヤ。それを知った幸子と勇次はどう
するか?と頭を痛める。眞子は返すのは嫌だと告げる。

一方その頃、静香は町中でスカイの張り紙を見つけて母に報告
する。

幸子は子供達にしらんぷりしようかと考えたけど、探している
のだから見過ごすことは出来ないとし、眞子は正しいことが
分かる子だと告げる。
しかし何で今頃になって名乗り出るのかと勇次は呟く。
勇次は眞子に対して本当の飼い主が見つかったのだから返そう
と説得する。連絡しなくてはならない事には違いないが、3日
くらい返すのを遅らせてお別れをするかと提案する。

そんな中、突然幸子の元に室伏和美と名乗る女性から電話が
なる。先ほど匿名で電話があり、本郷家でウチの犬を預かって
もらっているのではないかというものだった。幸子はそれを
認めると、和美は明日夕方の5時に引き取りに来る事を告げる。

夜、眞子は両親の元に来ると、明日私からスカイを下さいと
お願いしても良いか?と尋ねる。幸子は例えお願いしダメだと
言われたら諦められると約束できるのならば良い事を告げる。
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ついに懸念していた事態が訪れる。
スカイの飼い主だという人物が現れ、しかもその事実が発覚し
た翌日には犬を返すことになる。最後の検診の為に奈良橋の
動物病院を訪れると、一度返したら二度と会いに行かないと
する覚悟を持つよう言われる。

ドラマとしては飼い主が見つかり、スカイと離ればなれになる
というのが一つの終着点かと思っていたけれど、そこがポイン
トではなく、最後の時を過ごすというのが、テーマの様だ。

飼い主が見つかれば返すのは当然のことだろうし、その飼い主
が少しでも犬のことをぞんざいに扱ったり、常識外れで礼儀
知らずの人間ならば、難癖をつけてでもスカイの事を引き留め
られないかという心理が働くも、それが出来ない様な設定が
待ち受けており、何とも苦々しいものがある。

決して同情を引く物ではないのだろうが、やはり体の弱い子供
が犬との再会に喜ぶ姿を見て、有無を言わせないほどのシーン
でたたみ込んだところは、上手く子供に諦めさせる口実を作った
感じ。こういう時に限って息子の大が張り切ってしまうところが
少々邪魔にも感じるけどね。

その後の展開は、ペットとの向き合い方というものを考えさせ
るものだし、本来ならば勇次の語るように最後まで面倒を見られ
ないとか、犬の死が可愛そうならば飼うなと小一時間問いたい
展開だったが、取りあえず戻ってきたので、良かったのかも知れない。

相変わらず夢に関しては引き続き、余韻を残しているために、
今後の展開の中で、どこでターニングポイントが発生するのか。
今のところ、大が語っているような、家族に大変な事態が起こる
様な状況が訪れる気配がないところが不気味だね。