犬を飼うということ (2011年4月期・テレビ朝日・金曜23時枠) 脚本：寺田敏雄 音楽：沢田完 プロデューサー：木内麻由美、大江達樹、池田偵子 演出：本木克英(1)(2)、遠藤光貴(3)(4)(7)、��橋伸之(5)(8) 木内麻由美(6) 主題歌：関ジャニ∞「マイホーム」 http://www.tv-asahi.co.jp/inu/index.html

第8話 最終章?君の命
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スカイが倒れているのを子供達が見つけ、急いで奈良橋の病院
に連れて行く。今のところクスリが利いているが、進行を止め
る事は完全には出来ないという。抗ガン剤を使用すれば進行を
遅らせることは出来るが、その分費用がかかることを聞かさせ
れる。その場合付きっきりでスカイと一緒にいなければならず
夏休みも何処かに遊びに行くことは出来なくなるぞと言われ、
それでも子供達は了承する。奈良橋は、看護師だった幸子に
腹水の抜き方を指導する。そして出来る限りスカイといる時間
を増やして欲しいと言われる。

幸子は堀田から借りた50万円を返しに行く。
待ち合わせするのはペットも同伴可能な高級レストランだっ
た。高級なランチを堀田が奢ってくれることになるが、たまに
外で美味しい物を食べると、子供達の事を考えてしまうという
幸子。それを聞く堀田はステキだねと呟く。

堀田は食事後、今朝窪田から手紙を貰った事を話す。
絶対に助けたいと思っていたのに、窪田の奥さんは亡くなり
初七日を終えたのだという。その手紙には夫婦で良い時間を
過ごせた事が書かれており、患者からそんな優しい言葉で
励まされても良いのか?と苦悩していた。幸子はそれはお礼の
手紙であり医師としての宝であることを語る。

幸子は帰宅すると勇次がベランダから身を乗り出している事
に気がつき慌てる。話を聞くと、現在の職場で働いている
上司の奥村照雄から、今度独立して高層ビルの清掃会社を
興すために一緒に働かないかと誘われたという。これまでの
働きぶりを見て評価してくれたものだが、暫く軌道に乗る
までは給料は期待できないと言われたという。断るべきだよな
と同意を求めると幸子は、既に心では決めているのでしょう
と告げ、働くべきだと後押しされる。

二人は散歩に出かけると、そこで窪田の奥さんが亡くなった事
を話し合う。ついに窪田も一人になったねと。そんな幸子の
話す姿を見て、勇次は表情が優しくなった事を指摘する。
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スカイの病気が発覚し、助からないことを知った本郷家は、
それでも最後まで面倒を見ようと決意していく。
東京スカイツリーが12月に完成する中で、スカイはそれまで
生きていられるのか。

犬と人間の違いはあるものの、最後まで戦いたかったとする
医師の堀田の無念さと、最後まで面倒を見続けるとする
本郷家の形が良い感じの対比として描かれ、本郷家では命の
授業が行われようとしている。

音楽関係の道でサプライズを演出するのではなく、窪田から
の申し出で一気に金銭的な問題を解決してしまうところは、
この世の中の人の繋がりも悪くはないと思わせる物があった。

最終話を前にした話故にスカイとの関係に於いては、ほぼ目新
しい展開はなく、最後の時を静かに待つばかりと言った感じだけど、
眞子とスカイの関係性を示すかのように、眞子を虐める窪田
に対して犬が吠えるというのは、面白くできていたと思う。

一つの命が失われて、一つの命が誕生するといった展開が用意
されるのだろうけど、その辺の流れを上手く演出できるのか。

アパートでのペット禁止の件がかなりグダグダになっていた
けれど、今回再び方向性を示したことで、最終話に向けて
上手く展開を動かしたと思う。