遺留捜査 (2011年4月期・テレ朝・水曜21時枠) 脚本：尾西兼一(1)(4)(5)(10)(11)、坂田義和(8)、池上純哉(3)(7) 伊藤洋子(2)(6) 監督：猪崎宣昭(1)(2)(7)(8)(11)、麻生学(3)(4)(10)、長谷川康(5)(6) ゼネラルプロデューサー：松本基弘 プロデューサー：三輪祐見子、丸山真哉・横塚孝弘  主題歌「記憶」 MISIA http://www.tv-asahi.co.jp/iryu/

第11話 消えた遺留品…銀のスプーンと犬笛が語る真実!!
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18年前、弁護士・江藤隆義が殺害された事件で、現場から
遺留品である銀のスプーンが無くなった件で、隆義の妹・奈津
子は未だに遺恨を残したまま。その事件に関わっていたので
はないかと疑う山崎巡査が殺害され、斎田もまたビルの屋上か
ら落下して亡くなる。
現場には加賀美が居たと言うことで、過去の事件がクローズ
アップされる。

現場は雨が降っていた。すぐに現場検証を行われ、糸川は
斎田のものだと思われるチェーンが落ちているのを見つける。
斎田は母親・登代子を施設に預けている事を知る。

糸川は斎田の家を調べに行くと、ライラと呼ばれる犬を飼って
いた事。そして庭には"ぱこの墓"と書かれていた犬の墓が有る
事に気がつく。

加賀見から事情を聞くと、電話で会うことになっていたとし、
彼は私の顔を見た途端にビルから飛び降りたのだという。

遺体を調べると防御創が有る。そしてチェーンは笛のような
ものが付いていた。

登代子に会いに行き、修が亡くなったことを告げると、母は
自殺なのか?と問う。そんな気がしたという登代子は、あの子は
人のことばかりに気を遣うので疲れてしまったのではないか
というもの。犬について尋ねると、孫が出来たときに飼い始めた
とし、笛については分からないという。
施設長に尋ねると、修は月に一度母親に会いに来ていたが、
まともに話をするのを見たことがなかったという。

加賀見は糸村に会うと、斎田が持っていると思われる銀のスプ
ーンを探すよう指示する。斎田は自殺する前に私と会ったとき
に土下座して謝ったのだという。彼は奈津子が目の前に現れる
様になって様子がおかしくなった事を語る。見つかればこの件
を公にしても良いと告げると、糸村はもしかして銀のスプーン
はこの世には現存しないと思っていないかと尋ねる。
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18年前の事件と関連して、斎田が突然自殺してしまう事で
事件を知る人物が居なくなったかに思えた。しかし斎田には
母親が存在し、彼女は息子の自殺に関して何か知っている様な
素振りを見せる。果たして彼女は何を知っているのか。

このドラマの冒頭から加賀見と江藤奈津子の関係にはどんな
ものが有るのか興味として存在していたものが、ついに明らか
となった。
フジテレビのドラマ「ジョーカー 許されざる捜査官」の
大杉蓮さんの役所と同様のものが有り、彼は実際に過去の件
に関わっているのか否か、それとも単に警察組織を守るために
行動を起こしていたのかなど、実に興味深く描かれる内容だ
った。

ちょっぴりドラマとしては「コールドケース」っぽいシナリオ
の流れ方だったけど、自殺した理由の中に、果たしてどんな
事情が隠されていたのか気になるものが有る。

正直何故銀のスプーンを斎田が盗んだのかその意図が分から
なかったけれど、金が必要だったのか?

雨が降る中での捜査ということで現場の証拠など流れて分か
らなくなるのではないかと思ってみたり、加賀見がまたしても
証拠を消すために圧力を掛けたり、斎田を殺害したのではな
いかと思ってみたり、最後まで気の抜けない展開だった。

糸村の役割も今回は18年前の遺族の心を癒す効果があったと
いうことで、上手く遺留品への意味合いも含めて相手に伝える
事が出来たと思う。

思った以上に、"お嬢"織田みゆきの役割が小さかったので、
この辺は第二シーズン以降にその活躍が見られることを期待
したいところかな。