IS 〜アイエス 男でも女でもない性 (2011年7月期・TV東京・月曜22時枠) 脚本：寺田敏雄(1)(2)、岩村匡子 プロデューサー：中川順平、森田 昇、山田大作 チーフプロデューサー：岡部紳二 演出：藤尾 隆(1)、池澤辰也(2)、森田 昇 音楽：白石めぐみ オープニング：想色コーディネート(九州男) エンディング：パーソナルCOLOR (Hilcrhyme) http://www.tv-tokyo.co.jp/is/

第2話 男でも女でもない性美少女…偽りの微笑
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春はISだが心は男として育つ。しかし今の高校では、春の戸籍
の性別通り、女子生徒でしか受け入れは不可能だとされ、仕方
なく三年間、女子生徒として通うことになる。

春は学校でトイレにいくと、そこで15歳にして初めての生理が
訪れる。美和子に生理用品を借りてなんとかその場を切り抜け
るが・・・その事を両親にも話すと、陽子は自分が母親として
事前に教えるべきだったと告げる。

翌日春は校長室に呼び出される。
校長から春の事情を知っているのは、校長・小宮山、教頭・江藤
担任の錦耕介、調理実習の水沢加奈子だけだと聞かされ、決して
自分からは生徒に話さないよう言われる。水沢は何でも相談して
欲しいと言う。

調理実習の時間、春はクラスメートの長谷川マキ、畑野よし子、
山田樹里亜に声を掛けられ、一緒の班になる。
彼女たちとランチも一緒に取ろうとすると、美和子がやって
きて一緒に食事を取る事に・・しかし春は突然気分が悪くなり
食事が喉を通らなくなる。

放課後春はサッカー部の練習を帰り際に見ていた。
すると春の元にボールが飛んでくると、春は胸でトラップする。
しかし胸が突然苦しくなり、その場に気を失って倒れてしまう。
春の体の中で何かが起きていることを示唆していた。
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いよいよ高校生活が始まる。
心は男性の春だが、徐々に体は女性としての反応を示し初め、
医師からは女性ホルモンの投与を薦められる。しかし薬で
性別を決めたくないとして、それを拒んでいく。

美和子の役割がただ者ではないとは思っていたけど、今回その
片鱗が現れ始めた。
吉高由里子さん主演の映画「蛇にピアス」になるのかと思わせ
つつ、それを春が止める。

ドラマを見ていると、色んな所に春の行動が美和子を刺激して、
彼女の本性が顔を覗かせて行きそうなシチュエーションが多く
見ていてなかなか怖い。

春が人から好かれるのとは対照的に、何処か近寄りがたい
オーラを発している美和子。クラスの友人と美和子の両立は
春にとっては負担になっていくかもしれないし、春に
近付いてくる男性の存在は、美和子にしてみれば親友を奪われる
意識が働いて排除する方向へと導かんって感じだろうしね。

実は美和子が典型的な女性役とか、男性不信とか、人依存の
一面があって、男性の心を持つ春と結ばれていく様な展開が用意
されているのかなと思っていたりもしたのだけど、それとはちょっと
違う方向みたい。

春が女性として戸惑う姿がとても興味深く、もう少しそんな
シチュエーションを淡々と描いていっても良かったのでは
ないかなと思う。美和子の本性が現れるのがちょっぴり早い
感じがするのが残念な所だ。

しかし春が教師達の間でも好奇の目で見られている辺りが、
なかなかリアルな感じがして良かった。加奈子先生も心配している
フリしているであろう事が、彼女の無責任な言動から見て取れて
なかなか興味深く撮られている。
春は中学時代には男性として生活していた事もあって、近所
の視線もそうだし、春のことを知る礼音以外の人物が現れた
りすると、一気に春の立場が危うくなりそうだね。