JIN 〜仁 (2011年4月期・TBS・日曜21時枠) 原作：村上もとか 監督：平川雄一朗、山室大輔、川嶋龍太郎 制作：石丸彰彦、津留正明 脚本：森下佳子 音楽：高見優、長岡成貢 http://www.tbs.co.jp/jin-final/

第7話 永遠の愛と別れ
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仁は帰宅の船の中で未来の夢を見る。

一方その頃、龍馬の監視を命じられる恭太郎。

仁友堂ではペニシリン製造の免許状を交付することを開始する
中で仁が長崎から戻ると、医師達は大喜びする。
咲は仁の疲れを取るようにして足を洗って上げる。
恭太郎は仁が帰宅したのを知ると、龍馬の様子を探る。
そして世情が落ち着くまでは付き合いを控えた方が良いと語る。
現在の龍馬は幕府の敵であると、旗本である恭太郎は告げる。
それを聞いた咲は、あまり龍馬のことは口にしない方が良いか
もしれない事を仁に告げる。

一橋慶喜が徳川家第15代になる。
清風亭では、土佐藩参政の後藤象二郎が龍馬に力を貸してくれ
るよう求める。
仁はその頃、龍馬が暗殺される時の状況を思い出そうとしてい
た。大政奉還の後だという事は分かっていた物の詳細を思い出
せない。しかも思い出せそうになると、頭痛がしてくる。
これも歴史の修正力によって阻まれている事なのか。なんとか
それを欺く方法は無いのかと苦悩する。

1867年・春。仁は勝に会いに行く、龍馬の動きを知りたがる。
それぞれの藩主たちが四候会を招集し、慶喜との会談を画策
している事を知る。恐らくそれにも龍馬が関与しているので
はないかという。現在が西暦1867年であることを知り、その
会談が大政奉還へと繋がっていくのではないかと考える。

そんな中、仁の元に龍馬から手紙が届く。
芋の歌が書かれていることに何のことかと戸惑うも、咲は
恐らく長州と薩摩のことを指しているのだろうと告げる。
これから江戸も食べるとの文面を見て、幕府を攻め落とすと
いう意味なのかと考える。
またもう一通、野風から手紙が届くと、ルロンと正式に
結婚するために、咲と共に婚礼に来て欲しいと書かれていた。
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世直しのために奔走する龍馬とケンカ別れのような形で江戸
に戻ってくる仁。龍馬から長崎で撮影した写真と共に、
あるメッセージが書かれた手紙が同封されてくる。
一方野風が結婚すると聞いて、咲と共に横浜に渡るが・・・

歴史の修正力に怯える仁に対して、またしても咲がそんな仁
に対して助言を与えて正しい方向に導いていく内容だった。
仁の頭痛の姿を見ると、将来云々以上に、体が歴史を変える
事に臆病になっているのも知れないなと思うものがあるけど、
未来の人である仁が変えるのではなく、この時代の人たちが
自分の意思を持って変えたとするならば、それは修正ではなく
歴史だとする咲の主張は、今の仁にとっては響いてくるもの
が有るのでは無かろうか。

龍馬が何をしようとしているのか。
その辺の解釈に於いても殆ど仁は悩むだけ悩むだけで、咲が
その答えを見つけて解決していくような話だったし、仁の
お株がどんどん奪われているのは気のせいか。

野風と咲と仁のシーンは、野風の粋な計らいのお陰で面白く
描かれた。仁は西洋文化に慣れているけど、咲はそれに触れる
ことが初めてだと言うことで、コーヒーやシャンパンを使った
未知との遭遇も面白かく描かれ、飲み過ぎてしまう辺りも、
可愛らしいものが有った。

野風の思考が現実離れしていて、未来という概念を理解しき
っているところが驚いたけれど、良い感じのサプライズと
して写ったし、女性同士意思の特別な疎通が有るかのように
咲にもその辺の事情が伝わっていく所など、上手く描かれて
いると思う。