土曜ドラマスペシャル 神様の女房
「“経営の神様”松下幸之助と妻の波乱の半生を描く〜」

原作:高橋誠之助「神様の女房」
脚本:ジェームス三木
音楽:住友紀人
監督:黛りんたろう

http://www.nhk.or.jp/dodra/dodrasp/index.html#d1





第1話 
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大正4年5月。大阪松島
海運業を営む
井植清太郎妻・こまつは、娘のむめのと共に
大阪松島に出てきていた。平岡の紹介で、
大阪電燈に勤める
松下幸之助との見合いがセッティングされ、娘は乗り気だが
父・清太郎はでっち上がりで中学も出ていない男性は気に入ら
ないという。父は断れと言うが娘は見合いすることを決意。
ただ見合いといっても芝居小屋の前で顔合わせする程度のもの
だと語る。
八千代座の前に行くと、松下家と井植家は面会する。
松下家は義理の兄・
亀山長之助と幸之助の実姉・イワと一緒に
来ていた。一別すると、幸之助は帰ろうとして娘たちとその場
から立ち去る。
後日、幸之助から手紙が届くと、是非嫁に貰いたいと書かれて
いた。
父・清太郎は両親が亡くなっている事や何の取り柄もない事を
理由に断るべきだとするが、娘は逆にそこが良いのだと語る。
普通の女性は玉の輿に乗ろうとする物ではないのか?とするが、
自分は掃除・洗濯・そして家計の事をやりくりしたい事を告げ、
彼は礼儀もとても正しかった事を語る。恐らく奉公先で礼儀を
学んだのだろうという。結婚は他人同士が一緒になるので最初
は確かに上手く行かないこともあるが、相手は家風もしきたりも
なく、嫁・姑の問題もないので気楽だと語る。

松下家で、結婚式を行う。
そこで親戚同士紹介し逢い、結婚が決まる。
松下家は6人兄弟だったが早くに亡くなり、松下家の再興には
二人がかかっていると告げる。それを聞いた清太郎は早死にの
家系なのではないかと心配する。

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パナソニックの創始者・松下幸之助が成功するまでを描く物語
の様子。「ゲゲゲの女房」やら「TAROの塔」で過去の功績の有る
人物を描く事に味を占めてしまった感じ。元々土曜の枠はそんな
傾向に有るのかな。

枠自体は撤廃されたと思っていたけど、スペシャル版で時々
ドラマを放送していくことになるのかな。

「功名が辻」が如く、男性の成功物語に内助の功の存在は欠かせ
ない。夫の舵取りを行う妻役のむめのが、やはり波乱の人生を
上手く冷静に判断して、その時々にもっとも適切なアドバイスを
していく部分があるのだろう。

例え学はなくても金はなくても夢が有れば成功を掴める
時代であり、そんな気概を現代人にも持って欲しいのかも知れな
い思いで制作されたのかも知れないけど、今の世の中、一生懸命に
働いても報われない事情の方が多く、社会が複雑化しているだけに、
なんとも複雑なものが有るな。

取りあえず幸之助が成功することは歴史が証明している訳だし、
安心してみていられるものだろう。
それぞれのキャラクターに吹き込んだ性格は、嫌な口を叩いた
としても嫌みに聞こえず、裏表のない時代の人間関係の良さと
いうものを感じていく物なのかも知れない。

現在当たり前のように使用している電機の事を原始的な所から
開発していく事への楽しさなんかもドラマでは見られそうだね。

それにしてもこの手の役での常盤貴子さんは安定感が有るな。

松下むめの …… 常盤貴子
松下幸之助 …… 筒井道隆
井植こまつ …… 野際陽子 (むめのの母)
井植清太郎 …… 津川雅彦 (むめのの父・淡路で海運業)
井植歳男 …… 松本利夫 (むめのの実弟)
亀山長之助 …… 石倉三郎 (幸之助の義兄)
亀山イワ …… 秋野暢子 (幸之助の実姉)
井植祐郎 …… 川村悠椰
井植薫 …… 金子尚太郎
井植トメ …… 花原照子
井植やすえ …… 木村真那月
しゅう …… 悠木千帆
吉太郎 …… 山下規介
きぬえ …… 石川紗彩
よしの …… 今村美乃


今西 …… 草見潤平
平山 …… 伊東篤志
社員 …… 大賀太郎、永井慎一

五代婦人 …… 唐木ちえみ
呼び込み男 …… 小杉幸彦
近所の婦人 …… 水木薫
幼少期の幸之助 …… 新倉滉祐


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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