土曜ドラマスペシャル 神様の女房
「“経営の神様”松下幸之助と妻の波乱の半生を描く〜」

原作:高橋誠之助「神様の女房」
脚本:ジェームス三木
音楽:住友紀人
監督:黛りんたろう

http://www.nhk.or.jp/dodra/dodrasp/index.html#d1





第3話 松下幸之助とその妻戦争の影が忍び寄る…資産凍結の危機
に立ち向かった夫婦の絆!

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新たに開発した二股ソケットが当たり、創業14年で500人を
越える従業員を抱える会社に成長した松下電器は、その後も
順調に業績を上げていき、会社に株式を取り入れ、従業員は
2万人を越えていく。しかしその裏で、日本は戦争時代に入り
松下電器にも不穏な影が忍び寄ってくる。

一話と二話が共に成功に向けて少しずつ業績を伸ばしていく
展開だった事もあり、最終話では時代に翻弄させられたり、
幸之助の持つ心の闇に迫っていくなど、人物を深く掘り下げる
様な展開が描かれた。

ただ戦争が時代背景にある事で沈みかかる船として会社が
危機に晒されていく事や、幸之助自身の心の問題も含めて、
浮気をしている現実を見てしまうと、前二話とはまた違った
興味が有る事はあるが、爽快感としては完全に失われてし
まっている。

色々と幸之助自身の会社に対する考え方、そして経営者として
姿勢など見習うべき物があり、その辺は如何にも伝記ものと
言った作りで描かれる。

家族・同族経営が逆に不利に働く一面と共に、最後には再び
それが有利な方向へと傾く所など、上手くドラマとしての
波が描かれていて、テーマを上手く浮かび上がらせている。

成功を掴んでいくことで、松下家を支える妻・むめのの役割
が徐々に萎んでいく寂しさと共に、戦争によって危機を迎える
中でも、夫の性格から状況をただ見守るしかないむめのの
心情が悲しく映り、幸之助だけでなくむめのもまた自分の存在
意義を問うていく所は、夫婦共に上手く葛藤を描いた話だった。

三洋電機誕生の流れや戦後の流れなど、それだけで数話の
話が出来そうな流れを一瞬で描いてしまう事で、ややドラマ
としては忙しくなってしまった印象もあった。

松下むめの …… 常盤貴子
松下幸之助 …… 筒井道隆
井植こまつ …… 野際陽子 (むめのの母)
井植清太郎 …… 津川雅彦 (むめのの父・淡路で海運業)
井植歳男 …… 松本利夫 (むめのの実弟)
亀山長之助 …… 石倉三郎 (幸之助の義兄)
亀山イワ …… 秋野暢子 (幸之助の実姉)
井植祐郎 …… 川村悠椰
井植薫 …… 金子尚太郎
井植トメ …… 花原照子
井植やすえ …… 木村真那月
分部しゅう …… 悠木千帆
分部吉太郎 …… 山下規介
井植きぬえ …… 石川紗彩
井植よしの …… 今村美乃



井植薫 …… 伊東孝明
井植祐郎 …… 須田邦裕
後藤重三郎 …… 木下ほうか
後藤きぬえ …… 石川紗彩
松下ヒデ子 …… 田島ゆみか
中尾哲二郎 …… 三木哲也
中尾やすえ …… 葛西幸菜
鈴木 …… 大地黎 (奉公人)
田中一郎 …… 神尾祐 (顧問弁護士)
平田(松下)正治 …… 渡辺大
松下幸子 …… 中西美帆 (幸之助の娘)
幸子の幼少期 …… 佐藤愛
海軍大佐 …… 川野太郎
海軍副官 …… 石原和海
労働組合 …… 梶山文哉、森本竜一
住職 …… 市原孝信
小唄師匠 …… 飯尾ひろ菊


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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