カレ、夫、男友達
(2011年10月期・NHK・火曜22時枠)

原作・江國香織
脚本 - 浅野妙子
演出・佐々木章光、古厩智之
音楽 - 大島ミチル
主題歌 - 安藤裕子 「輝かしき日々」

http://www.nhk.or.jp/drama10/kare/





第3話 キスマーク
--------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------

治子は姉・麻子が夫から暴力を振るわれているのではないか
と感じて急いで自宅に行くと、部屋の中から凄い音が聞こえる。
しかし麻子も邦一も何事も無かったような対応を見せ、首もと
の絞められた様な跡もキスマークだと告げる。

治子の場合。
随分身勝手な治子の言い分だけど、過去の男性遍歴が書かれた
手紙までもが明らかになり、熊木にして見ればどう受け取って
いくのか。過去の事ならば別に問題はないと思うけど、八木
との関係だけを見ても異性との身体の関係に至る価値観の違い
には相当隔たりがあると思われ、それが表面化してしまうと難しい
物が出てくるのだろうな。

麻子の場合。
治子は疑いの目で見てしまうも、育子が変な説得力を発揮して
負の方向性を持ったまま上手く丸め込んでしまった。
育子の語る事は果たして当たらずも遠からずなのだろうか。
逃げ道のない状況ならばともかく、逃げ道は沢山あるような
感じがしているのでやっぱり理解しがたいものがあるな。

育子の場合。
好きになるのがいくら何でも早すぎる。
岸正彰という人物が育子の中で共感を得る部分が何処にあっ
たのだろうか。「吸血鬼ノスフェラトゥ」というドイツ映画が
互いに好きだという事で、そんなところでシンパシーを得たの
か。映画の映像を見たとき一瞬ベラ・ルゴシの映画かと思った。

父と母。
予告を見るとガンみたいだ。
それが出て行った理由なのか。それとも後付で発覚した事なの
か。"十分愛したから別れられると思った"、"家も消えずに有る
と思えたから出て行った"というのは、あんまり理由になって
居ない気もするけど、スノードームを通して育子の思いは
告げられたし、互いに少しでも話し合いが出来た所は、一歩
歩み寄れたのかな。嫌よ嫌よも好きの内。一番父親を憎みつつ
一番好きになりたい気持ちを持ち合わせているのが三女・育子
だと思うのでガン発覚に対する彼女の心理状況が気になる。

犬山治子 …… 真木よう子 (32歳・次女)
多田麻子 …… 木村多江 (38歳・長女、元図書館司書、妻)
犬山育子 …… 夏帆 (22歳・三女英立学院大・動物行動学)

多田邦一 …… ユースケ・サンタマリア (東都興業銀行)
熊木圭介 …… 徳井義実 (34歳、カメラマン)
岸正彰 …… 三浦貴大 (研究員・結核で一年休学)
草壁雅美 …… 片岡礼子 (修司の現妻)
犬山洋子 …… 高畑淳子 (59歳、華道家)
草壁修司 …… 長塚京三 (65歳、大学教授)
八木弘樹 …… 平岳大 (治子の大学時代の彼)
富野久美 …… 高橋かおり (治子の部下)
小宮山 …… 柄本時生 (治子の部下)
相川光夫 …… 若葉竜也 (育子の彼)


怪文書の女 …… 宮下ともみ
岡部教授 …… 島田洋八 (大学の教授)
柏原雪枝 …… 濱田マリ (DVを受けている_主婦)
美佐江 ……  真下玲奈 (大学の研究員生)
ありさ ……  松田百香 (大学の研究員生)
さとる ……  重山邦輝 (大学の研究員生)

大山ルミ、中島匠、恩田香織、平原テツ、栗田萌


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

inserted by FC2 system