カレ、夫、男友達
(2011年10月期・NHK・火曜22時枠)

原作・江國香織
脚本 - 浅野妙子
演出・佐々木章光、古厩智之
音楽 - 大島ミチル
主題歌 - 安藤裕子 「輝かしき日々」

http://www.nhk.or.jp/drama10/kare/





第6話 お願い、行かないで!
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夫からDVの被害を受けている麻子から治子に助けを求める電話
が鳴るが、治子はちょうどその時に、恋人の熊木に浮気の事実
を突きつけられ、最悪の状態だった。しかし治子は男手が
必要だとして熊木にこの一件は後で話し合うとして、助けを
求める。

このドラマは男性の浮気者や暴力を振るう物に対して女性が
どのように思っているのかを知らしめる為に描かれているの
か、それとも額面通りに受け取っていくドラマなのか。
女性たちの開き直り具合が、そんな皮肉さ加減を象徴しているような
印象を受ける。

自分らしく居ることと、他人の気持ちを踏みにじる事が一緒
くたに描かれており、まるで同義語のような使われ方を
しているけれど、自分らしく居ながらも他人の気持ちを尊重
することは十分に出来そうな感じがするんだけどね。

意外性という意味ではなかなか面白い内容なのだけど、同情
する気も失せるような女性陣のリアクションの数々にやや
感情移入はしづらい物がある。

熊木の治子への最後通告とも言えるような質問に対して、
ここでそれを言ったら別れることが決まっているのに嘘を
付けずに語ってしまう辺りは、"らしさ"を貫き通したのかも
知れないけど、それを貫いたことで逆に自分らしく居る事が
辛いようだとあんまり意味もない気がしてくるな。

育子のエピソード、相変わらず意味不明のホームレスとの関係
ネタだったけど、父親にとって見れば怒るにも怒れず、ファザ
コンだとする育子に対して喜んで良いのかどうかもよく分から
ないと言った感じだったね。

それにしても邦一の使い方は上手かったな。
逃げるだけで良いと考えていた流れを一瞬にして引き留まらせ
た感じ。麻子が助けてくれる事を予期した行動なのだろうけ
ど、それだけ麻子の性格を把握しているという憎たらしさが
有るな。

犬山治子 …… 真木よう子 (32歳・次女)
多田麻子 …… 木村多江 (38歳・長女、元図書館司書、妻)
犬山育子 …… 夏帆 (22歳・三女英立学院大・動物行動学)

多田邦一 …… ユースケ・サンタマリア (東都興業銀行)
熊木圭介 …… 徳井義実 (34歳、カメラマン)
岸正彰 …… 三浦貴大 (研究員・結核で一年休学)
草壁雅美 …… 片岡礼子 (修司の現妻)
犬山洋子 …… 高畑淳子 (59歳、華道家)
草壁修司 …… 長塚京三 (65歳、大学教授)
八木弘樹 …… 平岳大 (治子の大学時代の彼)
富野久美 …… 高橋かおり (治子の部下)
小宮山信二 …… 柄本時生 (治子の部下)
相川光夫 …… 若葉竜也 (育子の彼)


八木絵里香 …… 宮下ともみ (怪文書の女)
岡部教授 …… 島田洋八 (大学の教授)
柏原雪枝 …… 濱田マリ (DVを受けている_主婦)

佑希梨奈


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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