家政婦のミタ
(2011年10月期・日テレ・水曜22時枠)

脚本:遊川和彦
演出:猪股隆一、佐藤東弥、石尾純、日暮謙
チーフプロデューサー:田中芳樹
プロデューサー:大平太、太田雅晴
主題歌:斉藤和義『やさしくなりたい』

http://www.ntv.co.jp/kaseifu/index.html





第4話 あなたの愛娘を誘拐しました
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父・恵一が母親に離婚届を突きつけた晩に母親が自殺していた
事を知った4人の子供たちは家を出て行く。恵一は三田の事を
解雇する。そんな中、末っ子の希衣は自宅に帰りたい事を訴え
それが出来るよう三田に協力を仰ぐが、もう家政婦ではないと
言われ、希衣はうららに金を借りて三田を5時間だけ雇うこと
になる。希衣が家に戻るために取った行動とは。

恵一は母親こそ裏切りはしたが子供達のことを、本音の部分
ではどう思っているのか。
この世に自分の子供を誕生させておきながらも、自分は妻に
流されるまま生んだだけで、父親としての実感は無いとする
無責任な父親の姿に、子供たちはどのように感じていくのか。

通常のドラマならば、希衣の命を賭けた奮闘によって家族が
引き寄せられるかと思ったけど、最初から公言しているように
恵一自身は、愛しているかどうかが分からない事をこの際
ハッキリ子供達の前でも語った形だった。

子供達の悲痛な訴えに対して、それに答えようとしない父親
の姿はまさに非道な感じもするけど、この事実をどのように
して好転させていくのか。
今の日本のドラマでは視聴者に媚びる形でハッピーエンドし
か描けない中が、このドラマではどちらの可能性も含まれて
いる。ただ大人の事情から近年人気急上昇中にある長谷川博己
さんがそんなに子供の悪者として描かれないような感じもする
けど。

芽衣が周りを心配させた事に対して子供を叱る父親の姿と、
どうして良いのか分からない父親の同居する姿を見る限りでは
どちらにも転がりそうな側面を持っていて、戸惑っている状況
が描かれる。

今時の大人になりきれない子供のような大人が増えている事で
身勝手に子供を生む親への皮肉めいた所があるのかな。

この家庭に三田が何処まで介入してくるのか。
そして感情を表さなかった彼女が何処からその感情を表し
始めるのか。

三田灯 …… 松嶋菜々子 (晴海家家政婦紹介所)
阿須田恵一 …… 長谷川博己 (38歳、ハウスメーカー勤務)
結城うらら …… 相武紗季 (28歳、体育教師)
結城義之 …… 平泉成 (68歳)
晴海明美 …… 白川由美 (70歳、晴海家家政婦紹介所・所長)
阿須田結 …… 忽那汐里 (17歳、長女・高2)
阿須田翔 …… 中川大志 (14歳・長男)
阿須田海斗 …… 綾部守人 (12歳・次男)
阿須田希衣 …… 本田望結 (5歳、次女)
阿須田凪子 …… 大家由祐子 (亡き妻)

皆川真利子 …… 佐藤仁美 (隣人)
風間美枝 …… 野波麻帆 (恵一の会社のOL)
小沢拓也 …… 斉藤秀翼 (結の彼氏・カメラ部)
皆川翼 …… 中西龍雅 (真利子の息子)


関戸将志、森田彩華、白石唯菜、石田由紀子
増田雄二


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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