家政婦のミタ (2011年10月期・日テレ・水曜22時枠) 脚本：遊川和彦 演出：猪股隆一、佐藤東弥、石尾純、日暮謙 チーフプロデューサー：田中芳樹 プロデューサー：大平太、太田雅晴 主題歌：斉藤和義『やさしくなりたい』 http://www.ntv.co.jp/kaseifu/index.html

第11話 本当の母親…それはあなたたちが決めることです！
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子供達は三田にずっと居て欲しくて、彼女に母親になってと
お願いすると、意外にも三田は"承知しました"として、家族
の一員となる。しかし子供達が描いていた生活とは逆に、
家政婦ではなく母親なのだからとして、子供達への扱いは
厳しくなり、そしてついには亡くなった母親の仏壇を捨てるよ
う迫ってくるのだった。

三田が阿須田家の母親になったらどうなるか。
意図的に子供達に拒絶感を思わせる為の行動を取っていたに
せよ、そんなシチョエーションを体現したという面ではとても
興味深い流れが演出された。

母親と家政婦の違いというものを上手く利用して、子供達
の行動に深く切れ込んでくる様だったり、阿須田家にとって
うららの存在がどういうものなのかを知らしめるために、
不自然な描写ながらも、それぞれがドジ踏んで行く様が
面白く描かれた。

ドラマ全体を通してみれば、未成熟な阿須田家の面々が時に
起こす感情的で常識外れの、ただ五月蠅いばかりばかり
キャラクターだったけど、逆にそんな未成熟故の直情的な行動
が三田という人物に対して上手く関わり合っていこうとする
補完関係に繋がっていったのだと思う。

家族になるという事、感情のない生活を送ることの苦しさや
厳しさをうららに伝えることで、上手く彼女自身が正常な
精神状態に戻っていることを示唆しているし、展開を上手く
まとめ上げた感じ。

クリスマスという事で、三田がサンタではないかとする流れも
普段ならばバカらしく見えてしまうものも、それも有りだと
思わせるドラマだった。

楽しいはずのクリスマスも涙一杯だったけど、感情を全て
さらけ出し逢えるだけの良い関係を築いた事によって、発展
的なパートナーの解消って感じだったね。