家族法廷
(2011年4月期・BS朝日・水曜22時枠)

脚本:尾崎将也(1)、関えりか(2)、山田能龍(3)、牟田桂子
演出:植田尚(1)(2)(3)、二宮浩行
プロデューサー:川島保男、布施等、山本喜彦

http://www.bs-asahi.co.jp/kazokuhoutei/



第3話 遺産分割
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遺言が有る場合、故人の遺志が優先される。

世間では鳩川家の
遺産相続問題がワイドショーで取り上げられ
る。三人の子供達が遺産相続を巡って争っているものだった。
それを見ていた久美や朋子は、ウチと同じ構図だという。
ウチにはどのくらいの資産があるのか?それなりに有るはずだ
という二人は、父はそろそろ60歳を過ぎたのでそういう事も
考えないといけないという。
しかし良弘はそんな事は今考えるべきではないと告げる。

そんな中、冴子は妙子からもらったメロンに包丁を入れようと
して思い悩む。7個に切り分けなければならないが、丸い物を
当分に切り分けるのは難しいという。
冴子は達彦に会うと、どのように切ればいいのか相談する。
その状況を久美や朋子が見ると、影で二人の会話を聞く事に。
するともしかして遺産の相談をしているのではないかと疑って
いく。

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ワイドショーを賑わす遺産相続の話を聞いて感化された小野寺家
の長女と次女。自分のウチの状況はどうなっているのかと疑問
に感じていたところで、父・達彦が遺言書を書こうとしている
であろう事を疑い、条件を良く引き出そうとして父親に優しい
顔を見せていく。しかしそれが勘違いだと発覚していく。

楽しいコントではあるけれど、それ以上に長女と次女の性格に
嫌悪感を抱くものが有り、どうも素直に楽しめないところ
が有る。

自分たちが勝手に誤解していたにもかかわらず、達彦が遺言状
を書いていないと分かると、何故二人が不機嫌になるのか。

ちょっとした言動からミスリードを引き起こしていくという日常生活
からの導入部は上手く出来ているのだが、毎回きっちりとしたテーマが
存在している事もあって、日常生活自体がそのテーマを意識しすぎて
いるのかもしれない。

長男の良弘は最初から長女と次女の件を止めていたにもかかわ
らず、同罪のように扱われてしまう不条理さも有ったね。

ただドラマとしては達彦も仕事ばかりで家庭を顧みなかった
という前提が有るので、あまり子供達を責めることも出来ない
辺りのヤキモキした感覚はあるんだろうけどね。

小野寺達彦 …… 長塚京三 (62歳、裁判官)
小野寺冴子 …… ミムラ (28歳、家政婦)
桑島健一 …… 六角精児 (42歳、長女の夫・サラリーマン)
小野寺良弘 …… TETSUYA (31歳、長男・広告会社)
小野寺朋子 …… 岩崎ひろみ (34歳、次女・OL)
桑島久美 …… 松永玲子 (37歳、長女・レストラン店長)
桑島由加 …… 宮崎香蓮 (15歳)
桑島亮太 …… 小林海人 (10歳)
妙子 …… 岡本麗 (幸子の姉)
聡美 …… 大島蓉子 (家政婦派遣会社)
小野寺幸子 …… 上村香子 (達彦の妻、亡くなる)


児玉貴志、日比大介、河原康二、西澤勉


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