家族法廷
(2011年4月期・BS朝日・水曜22時枠)

脚本:尾崎将也(1)、関えりか(2)(5)、山田能龍(3)、久松真一(4)、
牟田桂子(4)
演出:植田尚(1)(2)(3)、二宮浩行(4)(5)
プロデューサー:川島保男、布施等、山本喜彦

http://www.bs-asahi.co.jp/kazokuhoutei/



第5話 心の傷
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良弘は遅くまで会社で仕事をする。
父・達彦は遅く帰っていた息子から話を聞く。もうすぐCMの
仕事でプレゼンが有るので忙しいとの事だった。

翌朝、長女・久美と夫・健一の間で言い争いが始まる。
息子の亮太を
進学塾に通わせ中学受験に備えるべきだとする
久美と、伸び伸び育って欲しいとする健一。久美は競争社会か
ら遅れる事を主張する。話を聞いていた達彦は、親の望みを
押しつけるのは良くないという。
良弘は少し遅れて起きてくると今日はプレゼンが有るという。
良弘は私立に入って有名大学を出たからこそ、今のような地位
にいてバリバリ働けるのだという。取りあえず帰宅したら改めて
話し合おうという事になる。

帰宅すると久美は勝手に進学塾の入塾申込書にサインをしてい
た。それを見た達彦は取り上げ、まずは話し合ってからだとい
う。
健一が帰宅すると改めて話し合いが行われることになる。
健一は由加の時には勉強しろとは言わなかった事を引き合いに
出すが、久美は由加は女性なのだからしなくても良いのだという。
健一は家族と居る時間が少なくなるし、高校から勉強を初めて
も遅くはないという。
久美は達彦に意見を求め、ウチは代々裁判官になっているから
孫にも裁判官になって欲しいでしょう?と迫る。しかし達彦は
本人の気持ちが大切だという。

そんな中、良弘が帰宅。プレゼンは上々だったとし、結果次第
でチーフになれることを告げると、久美は良弘がこんな風に
なれたのも勉強を頑張ったからだと語る。
改めて家族で昇進祝いの祝勝会を上げようと言うが、良弘は
照れながらそんな事はしなくて良いと断る。

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長女夫婦が子供の教育に関して言い争いする中で、小野寺家の
長男・良弘はある時から突然会社に行かなくなる。
話を聞くウチに自分のプレゼンが採用されず後輩に先を越された
事にショックを受けているが、それを聞いた達彦が息子にかけた
一言が発端で、親子喧嘩に発展する。

今まで子供達のことを放っておいたと思われた父親だが、
意外なところで子供の事を見守っていた事が判明する。
そして過去に投げかけた言葉の意味合いも、本人が受け取っていた
意味とは違う意味合いが含まれている事が発覚する。

息子を気遣い安心させる意味で何気なく投げかけた言葉かと
思っていたけど、実は自らの経験則から投げた言葉だと
判明していく辺りは良くできていたと思う。

姉妹して良弘の事を心配している以上に、変なプレッシャーを投げ
つけている辺りは気になるところだけど、まぁ姉弟としての関係ならば
こんなものなのかな。

冴子の役割が今回もの凄く大きかった。
二人の事をよく見ている彼女だからこそ、上手く画策できた
ものなのかもしれない。

父親としての苦悩やら仕事上の苦労など、初めて腹を割って
話し合ったであろう男同士の会話が上手く描かれていた。

今まで殆ど良弘が展開に絡んでこなかっただけに、これで
家族としての立ち位置やら性格が上手く知れ渡ったのでは無か
ろうか。

小野寺達彦 …… 長塚京三 (62歳、裁判官)
小野寺冴子 …… ミムラ (28歳、家政婦)
桑島健一 …… 六角精児 (42歳、長女の夫・サラリーマン)
小野寺良弘 …… TETSUYA (31歳、長男・広告会社)
小野寺朋子 …… 岩崎ひろみ (34歳、次女・OL)
桑島久美 …… 松永玲子 (37歳、長女・レストラン店長)
桑島由加 …… 宮崎香蓮 (15歳)
桑島亮太 …… 小林海人 (10歳)
妙子 …… 岡本麗 (幸子の姉)
聡美 …… 大島蓉子 (家政婦派遣会社)
小野寺幸子 …… 上村香子 (達彦の妻、亡くなる)


橋本啓輔、川島永子


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