家族法廷 (2011年4月期・BS朝日・水曜22時枠) 脚本：尾崎将也(1)(6)、関えりか(2)(5)、山田能龍(3) 久松真一(4)、牟田桂子(4) 演出：植田尚(1)(2)(3)、二宮浩行(4)(5)(6) プロデューサー：川島保男、布施等、山本喜彦 http://www.bs-asahi.co.jp/kazokuhoutei/

第6話 不倫疑惑
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達彦は離婚裁判の場で、浮気した男性が浮気は男性の本能で
有りみんなやっている事だと主張するのを聞く。真面目な男性
に失礼だとして、男性の主張は却下するが・・・

6月3日(金)。
世間では浮気から発展し殺人事件になった事件が取り上げられ
ていた。小野寺家では、食事をしながらこういう事件が有ると
結婚が躊躇われると告げる。由加は、何で好きで結婚したのに
浮気や夫婦喧嘩に発展するのか?と問うと、達彦は浮気はダメ
だが、喧嘩する事で絆が深まることも有ると告げる。
父に対して浮気したことはあるのか?という問いかけに、それ
を否定する。仕事が浮気みたいなものだよねと言われると、
返す言葉がなかった。

そんな中、健一は一人出張でこの場には居なかった。
家族は妙子が持ってきた苺を食べていると、久美の携帯電話
に留守電が入っていることに気がつく。再生してみると、
自分は健一と付き合っており、昨日も逢っていたという。別れ
て欲しいというものだった。久美は動揺する。
子供達を部屋から出した後に、久美は家族に相談する。
取りあえずかかってきた電話内容を聞かせる。
健一が浮気などするのか?と問い、悪戯ではないかと一同語る。

そんな中、健一は帰宅する。
久美が深刻そうにすり寄ってきたために、健一は頼まれていた
葉書を出し忘れたことなのか、それとも携帯電話にジュースを
零した事を問われているのかとして謝罪する。
久美は電話を聞かせると、健一本人は何が何やら分からない
という。もしかしてドッキリなのか?と逆に問われる。
俺が浮気できるように見えるか?と告げると、久美は本当に
伊豆で会議していたのか?と問う。会議資料を見せ、お土産
を買ってきたとして手渡すと、久美の電話にかかってきたの
だから久美の知り合いではないのか?と告げる。実害が有った
訳ではないのだから良いではないかとその場は収める。
しかし久美はお土産の饅頭を食べようとすると、そのレシート
が6月2日(木)のものである事が判明。普通土産は帰宅する時
に買ってくる物ではないか?と問う。会議資料を改めて見ると
6月1日(水)と6月2日(木)と書かれていた事で、3日はどうした
のか?と問いつめる。内覧会だったので資料は無いとするが・・
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男性の浮気は本能から来るもの。
そんな本能から最もほど遠いと思われていた健一に浮気の疑惑
が持ち上がる。健一が過ごした空白の1日を問いつめる妻。
しかし頑なにその日のことを言わない彼。果たしてその日に
何があったのか。

婿養子の様な健一の境遇から来る苦悩と、逆にファミリー感
を打ち出した相反する流れが混在し、微妙な流れの駆け引きが
起こなわれた。

厳密に言えばVTRを見ただけでは浮気疑惑を解消することは
不可能だし、それで納得してしまうというのもちょっと安易
な感じはする。

ただちょっとした刑事ドラマっぽい味付けになり、家族の
共同作業という事もあり、家族を使って面白く構成したような
話となった。

久美が夫の浮気に対して余裕を見せている中で、いざ本当に
疑惑が持ち上がったときに、不安になったり焦る姿は、
これまでの展開からすれば意外であるし、ぞんざいに扱って
いた夫に対する気持ちや扱いもまた違った感じになるという
事で、興味深いものが有ったかも知れない。

あのVTRだけで冴子が疑問を持ったというのもやや不自然かも。
っていうか、健一はいつ家を抜け出してVTRを制作しにいって
いたのか。