金魚倶楽部

制作統括:岡本幸江・菓子 浩
脚本:横田理恵
原作:椿ハナ
音楽:内池秀和
演出:一色隆司、梛川善郎
主題歌:超新星 「君だけは離さない」
挿入歌:GIRL NEXT DOOR 「Pure」

http://www.nhk.or.jp/kingyo/





第10話 君だけは離さない
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春川が突然ハルの前から消え、熱心に通い続けるハルの元に
一通のメールが届く。もう会わない、だいきらいと書かれた
メールに、ハルは意気消沈していく。

最終話は、これまでハルと春川の関係を影で壊そうとしてきた
木田がどのようにして気持ちに踏ん切りをつけて、態度を新たに
していくのかがポイントとして描かれる。

目の前で好きな相手が意気消沈する姿を見て、当然ながら
良い気分はしないだろうし、自分のした事に対する自責の念
に押しつぶされそうになっていく。

別れたくないのに別れさせられた事は明らかだし、互いに気持
ちが切れている訳ではないので、木田の気持ちに踏ん切りが
付けば二人の間に障壁は何もない。

本井が何のペナルティもなく、親の転勤だという理由だけで
フェイドアウトする辺りは、不満だけど短いスパンのドラマ
なので仕方がないか。

木田に宛てられた春川の手紙は、ハルに向けられるであろう
メッセージであり、木田を介してハルに伝えられていく辺りも
面白い展開だった。

倉庫が壊されてしまうというのも冷静に考えれば変な話だけ
ど、人は自分の居場所やスペースが必要だなと感じさせる。

春川とハルの関係があくまで対等である事を臭わせるように
上手く演出された話で、最後に春川の気持ちを表現するために
声を出して好きだと言う辺りはなんとも涙ぐましいものがある。

是非ともこの枠を似たようなコンセプトで続けて欲しい所だね。
NHKのドラマは若者を対象とした内容に乏しい所があるからね。

柊ハル …… 入江甚儀 (明教学園・高3)
春川こと …… 刈谷友衣子 (明教学園・高1、いじめられっ子)
木田香代子 …… 水野絵梨奈 (明教学園・高3、生徒会副会長)
柳橋翔 …… 吉沢亮 (明教学園・高3)
本井孝哉 …… 栗原吾郎 (明教学園・高1、クラス委員)
柊友恵 …… 遊井亮子 (母)
水木陽三 …… 麿赤兒 (用務員のおじさん)
春川麗子 …… 喜多嶋舞 (ことの母)
上野沙織 …… 中山絵梨奈 (いじめっ子)
曽我部奈々 …… 指出瑞貴 (いじめっ子)
宍戸希美香 …… 佐野愛里紗 (いじめっ子)
桐ヶ谷あかね …… 尾崎千瑛 (明教学園・高1、めがね)


春日井順三


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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