第12話
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瀬野から商店街の土地計画の撤退の変わりに、桜花に今一度
リングに立って負ける事を要求される。
忠輔は再び桜花がリングに立つことを知り、記憶のない自分の
事を下僕として扱ってきた桜花の試合などさせないとつぶやく
が、忠輔の姉・麗香は、私が桜花に頼んで忠輔がエルパラに
居られるようにした事を語る。忠輔にプロレスを好きになって
もらいたかったという麗香は、怪我した事で変わったのは、桜花
でも私でもなく忠輔だと語る。怪我するまでは私を応援してく
れていたのだという。辞めて逃げる事よりも続ける事の方が
苦しい事なのに、忠輔にはどうしてそれが分からないのかと
語る。私は桜花のそんな強さに救われたのだというが・・・
対戦相手はエリカだった。
町のスナックを経営するエリカは仮の姿で、かつては桜花と
戦っていたプロレスラー、アジャコングだった。
エリカの元に行く忠輔は、彼女から自分が桜花を憎む理由を
聞かされる。
かつてエリカは長与千草に憧れプロレスに入門するも、歌って
踊れる女子レスラーを目指していたはずが、ヒール役をさせら
れ、桜花とは常に名勝負を繰り広げてきたという。しかし戦う
度に自分は嫌われていき、好きだった男も桜花を好きになって
行ったという。桜花は自分が目標にしてきた者全てを手にした
挙げ句、一度も勝てないまま勝手に引退していった事を激怒
していた。
そしていよいよ対戦の日がやってくる。
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桜花がリングから去った理由は、忠輔の姉を練習中に怪我させた
事が理由だった。しかし商店街を助けるため、そしてレスラー
たちに戦う姿勢を見せるためにリング上に上がるが・・・
アジャコングとエリカが同一人物だったというところが面白い
サプライズとして写る。
桜花は敗北することで、全ての過去・現実を投げだそうとしているの
に対して、忠輔がレフリングをしていく中で、今の桜花に求めるもの
を伝えていく。
いつも強気な桜花のプロレスをしていく上での恐怖心など、
意外な弱気な一面が見られたし、彼女がプロレスをすることに
否定的だった忠輔がそれを覆していくと言うことで、展開と
してはありがちだが、記憶喪失時代に関わってきた関係性を使って
上手くそんなシーンへと繋げていったと思う。
カメラワークとかプロレスシーンとかなかなか上手く撮られていて
見応えがあった。大抵素人がかかわると対戦シーンなどは限りなく
ショボくなるもんだけどね。
大岡忠輔 - 武田航平 (記憶喪失) 須弥仙桜花 - 佐藤江梨子 (元スターレスラ−でエルパラのボス) 牧原いつか - 愛川ゆず季 (エルパラのエース) 如月冴江 - 武田梨奈 (元空手家) 棚橋万里子 - 澤山璃奈 (リングネーム「マリリン・ターナー」) 浅野陽向 - 中村静香 (リングネーム 「ひなた」) 沢井エリカ - 三浦理恵子 (ホステスのママ) 赤塚梢 - 伊藤麻実子(ホステス) 五十嵐貴子 - 仲村瑠璃亜(ホステス) 漆原みどり - 浜丘麻矢(ホステス) 木口 - 村松利史 (喫茶店マスター) 新山 - 森下能幸 (精肉店経営) 坂本 - 森田ガンツ (青果店経営) 瀬野孝雄 - 青山草太 (瀬野グループ御曹司) 麗香 - 吉田羊 (元レスラー、忠輔の姉) エリカ - アジャコング (沢井エリカの変身後) 星耕介、小玉久仁子、冬本ジュー、上滝昇 評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0) |
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