告発 〜国選弁護人 (2011年1月期・テレビ朝日・木曜21時枠) 脚本 ： 竹山洋 演出 ： 藤田明二 チーフプロデューサー ： 五十嵐文郎 プロデューサー ： 内山聖子、藤本一彦 http://www.tv-asahi.co.jp/kokuhatsu/

第1話 夫殺しの女vs法廷の悪女!!99%有罪の壁
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2010年12月24日。
佐原卓治は、岸田麗子が今日マッサージ店に現れるという事を
電話で聞く。

2010年7月28日。
佐原は、親友の弁護士・岡部雅也の事をレイプで告発した岸田
麗子の事を追っていた。事実はともかくメディアからの激しい
バッシング記事によって、岡部の弁護士人生は幕を閉じてしまう。
岡部は政界の不正献金がらみで代議士秘書を首になった男を
弁護していた際に起きた事だった。民政党の実力者・藤毛代議士
を激しく追求している時に起きたことだった。
司法研修生時代から30年の付き合いのある佐原と岡部。

岡部は5月29日に有楽町から、被告人・岡部に岸田麗子から
情報が有るとしてホテルに呼び出され、冷蔵庫の水を飲んだ際
に睡魔に見回れ、気がつくと中原祥子という女性が部屋の中に
いて、麗子がレイプの被害にあったと訴えたものだった。

しかし佐原は、伊沢裁判長の前でこの事件に反論する。
麗子が事前に医者から睡眠導入剤を処方されていること。
更に福岡県民祭に於いて、藤毛代議士と接触していることを
理由に、岡部の無罪を主張する。すると突然麗子は休廷を求め
外に退出すると走り去ってしまう。
佐原はその日からずっと麗子の消息を追っていた。

佐原の義理の妹・田中純子は、この日・アメリカで医師をして
いる佐原鶴子から電話が鳴る。15年前に佐原の妻が佐原の弁護
している依頼人によって殺害して以来、親子の仲は最悪だった。
純子は義兄のせいではない事を告げる。
鶴子は岡部弁護士の件について純子に本当なのか?と尋ねる。
彼は15年前に母が殺害された際に、気に掛けて声を掛けてくれた
人だという。
鶴子は1月には日本に戻る事を告げる。
佐原は妻が殺害されて以来、国選弁護人の道を歩むことになっ
た。

岡田はこの日、赤堀波子(38歳)の裁判を傍聴席で見守って居た。
彼女に出た判決は懲役13年。
佐原は岡田に純子の経営する"Swing Jazz"店で会うと、必ず
汚名を晴らすことを約束する。そんな岡田からある資料を手渡
される佐原。純子は先日鶴子から電話が鳴り、岡部のことを
心配していたと告げる。
岡田から手渡されたのは赤堀波子の裁判記録だった。
赤堀建設社長・赤堀勇造が、政権の交代以降業績を悪化させて
いた。
10月19日に赤堀邸で、お手伝いの福田シズが居る中、主人の
勇造は業績が悪化した理由を波子に押しつけて来たのである。
疫病神だとした彼は日本刀で斬りつけようと暴れた為に、彼女は
勇造を斬り殺したのである。
岡部は何故この起訴状を見せたのか。レイプ事件と赤堀波子の
件は何か繋がりがあるのか?
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佐原卓治は妻を依頼人から殺害されて以来、国選弁護人として
活動する。そんな中、親友の弁護士・岡部雅也が有らぬ疑いを
掛けられて弁護士資格を剥奪される中、彼の汚名を晴らす為に
奔走する。

岡部に掛けられたレイプ容疑を晴らす為に調べていく内に、
政界の不正献金事件と、それに関わるとする建設会社社長殺害
事件が明らかにされていく。

検察や政治家を追求することでの圧力や殺害の危機と隣り合わせ
になりながらも真相を追求していく感じの内容だ。

もっとも気になったのが木村多江さんのキャラクターを見て、
みんながみんな幸薄そうな人みたいな表現を使っていた点か。
確かに幸薄い役柄こそ、木村多江さんの本領発揮という感じ
だけどね。

弁護士という仕事によって家庭崩壊の危機にある二人の人物。
とても難儀な職業である事と同時に、それでもしがみついて
他人のため、弱者のために弁護し続ける佐原という人物の執念
を見る話なのかも知れない。