告発 〜国選弁護人 (2011年1月期・テレビ朝日・木曜21時枠) 脚本 ： 竹山洋(1)(2)(4)、吉本昌弘(3) 演出 ： 藤田明二 チーフプロデューサー ： 五十嵐文郎 プロデューサー ： 内山聖子、藤本一彦 http://www.tv-asahi.co.jp/kokuhatsu/

第4話 連続殺人?鬼畜と呼ばれた母
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田中純子は鶴子の帰国を知って会いに行く。
なんと鶴子は結婚するとして、その報告のために帰国したので
有るが、純子はそんなことをいきなり言ったら父・佐原も
ビックリするとして仲介役を買って出る。結婚する相手は、
元国際平和医師団のメンバーの佐藤健吾だった。ひげ面故に
純子も圧倒される。

佐原は"鬼の母"として世間を賑わせた清水熱子の国選弁護人を
するために、彼女を逮捕した女性の刑事・遠藤政子に会いに
甲府まで足を運ぶ。
2008年5月8日に、熱子は自分の娘・清水秀子(7歳)を殺害し、
前日の5月7日には秀子の友人の女児・中里春子を絞殺する。
秀子の遺体は笛吹川で発見された事で逮捕された事件だった。

塩山北警察の女刑事・遠藤政子と会う。
そんな政子の事を二人の刑事が監視していた。政子は検事が
状況証拠のみで起訴した事を訴えたために、上司からは監視の
対象となっていた。
政子は佐原に会うと、娘の秀子は母によって川に投げ込まれた
とされているが、熱子はその時のことをハッキリと覚えておら
ず、火を見たと証言しているという。

2008年5月8日。その日は雨が降っていた。
熱子と秀子は母の恋人の樋口勝の元を尋ねていたが、秀子は
学校で売春婦の娘だとして虐められた事を訴え、家を出て行っ
てしまう。虐めたのは親友の中里春子だという。
秀子は春子と一緒に植えた桃の木の実っている実をたたき落と
して、こんなの要らないと告げる。そして秀子はママのことも
嫌いだとして、桃園から川の方向へと走り出し、フェンスを
よじ登るが、熱子はフェンスの元に駆け寄ると、そこで一瞬
意識が途切れて火が見えたのだという。意識が戻ったときには
秀子の姿はなかったとの事。

政子と熱子の出会いは、かつて政子が働くバーで彼女が売春
しているとの噂を聞きつけ取り調べをしたことが発端だという。
秀子が居なくなった後にすぐに彼女は私の元に捜索願を出しに
来たが、自分が山梨中央新聞の記者にその事実を伝えたことで
母親が娘を殺したとの噂が流れたという。マスコミが彼女を
終始子供殺しとして追いかけたために彼女は可笑しくなって
しまったとの事。中里春子までもが失踪し、翌日の朝に彼女は
廃材置き場で発見されたという。
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鶴子が突然結婚すると言い出し帰国する中、佐原が今回担当
するのは、娘を殺害した容疑をかけられる母・清水熱子だった。
娘の秀子が目の前から居なくなる瞬間に、彼女は火の映像が
見えたという。一体どういう事なのか。

娘の事を思う母の姿を見た佐原は、そんな彼女の言うことを
信じて当日に何があったのかを調べ、そして彼女の中に見えた
火の意味を探っていく。

ドラマとして面白かったのは、純子が嫉妬したり、佐原に対す
る気持ちの駆け引きだったけど、主線である清水熱子の人生
を探求していく部分もなかなか興味深くできていた。
熱子の彼氏であり秀子の父親は一体誰なのか。更には熱子の父親
は誰なのか。そして幼いとき(4歳)に見た火とは、一体何だった
のか。

そこには暗い過去ばかりが見えて来る中で、彼女が求めていた
もの、彼女を形成づけるもの全てが集約されていて、清水熱子
というキャラクターに反映されている。

ドラマでは熱子が本当に春子を殺害したのかについても気になる
ものだし、何故親友だった春子が突然秀子を虐め始めたのか
についても気になる事ばかり。

政子の態度を見ると、正直熱子に対してどう思っているのか
よく分からない部分も有り、当初は自らリークしたことで大騒ぎ
になっている事情の収拾を図りたいだけかと思ったけど、最終的
には娘殺しに関しては彼女の言葉を信じて助けたいと思っている
のかな。