高校生レストラン (2011年4月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 吉本昌弘 演出 - 吉野洋、猪股隆一、佐久間紀佳ほか 音楽 - 服部隆之 プロデューサー - 荻野哲弘、内山雅博 http://www.ntv.co.jp/kouresu/

第1話 板前教師
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村木新吾は、勤めていた銀座の料亭を辞めて店を出て行く中、
学生時代からの友人の岸野宏から電話が鳴る。
故郷の三重県・相河町の役場に勤める岸野は、新吾に地元の
高校の教師にならないかと誘っていた。
現在相河町の役場では、町おこしのために高校生レストランを
開店することを柱として相河高校の調理クラブに、その店を
任せて人を集めようとしていたのである。

その頃、調理クラブでは顧問の影山先生が退職。銀座の一流
料亭の板前が赴任してくるとの噂が立っていた。坂本陽介は
こんな田舎にそんな人物が来るのかと半信半疑。

駅前で新吾がやってくるのを待つ岸野と都甲仁美。
なかなか来ない彼に頭を抱えるが、老女を背負ってやってくる。
岩瀬校長に挨拶すると、この街全体が萎んでおり、学校の生徒
も少なくなっている現状を聞く。校長からは高校生らしい
レストランにして欲しいと頼まれる。
話の流れでレストランが一ヶ月後の開店だと聞いた新吾は、そん
な話は一切聞いていないと岸野に問いつめるが・・・

生徒たちに対面する新吾。
生徒達は新吾の為に料理を作って待っていた。市役所の観光課
の戸倉や広報カメラマンも来る中で、挨拶することになる。
しかし新吾は厨房があまりにも汚いことに呆れ、まずは掃除
するよう命じる。しかし多くの生徒は不満を表明し、帰ろうと
すると、新吾は今帰ったら明日以降来なくて良いと突き放す。
厨房や道具の掃除は料理の基本だとして、新吾は生徒達に語る。
戸倉はオープンまで一ヶ月であり、これ以上は延期は出来ない
事。何かあれば全て岸野の責任であることを語る。
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銀座の料亭の板前をしていた新吾は、親友から母校で教鞭を
振るわないかと言われ帰郷する。しかし父親には、一流の板前
になるまで実家には戻らないとしていた事から、実に気まずい
帰郷となる。

実話を元にしたドラマ。
http://jr2uat.net/mago/mago.htm

本物の料理人と、高校生が起こす町おこしの為の料理人。
温度差が有るのは当たり前だけど、作った料理を金を払って
出す以上、それなりのレベルは求められる物であり、
高校生や役場の人たちの認識の甘さの方が気になる
内容だった。

取りあえず初回は本気で料理が旨くなりたい人たちだけを
集めるために、冷やかし半分の生徒を篩いにかけるような内容
で、残った人たちこそ店で働く資格の有る人物として選択していく。

料理人と教師、二つの顔を求められる物だけど、料理人の師匠
と教師とは明らかに違うわけで、その辺のギャップにどうやって
埋めて、生徒たちにすり寄っていくのか。

料理のHow Toを見ていくだけでも楽しい内容だし、認識の甘い
生徒や計画に関わる人たちの姿勢を正していく姿を見つつ、
成長していく姿は楽しいであろう事は伺える。
料理の物語なので料理一辺倒になるのは有る程度仕方がない
けど、やはり生徒達の中のドラマ性というものを上手く膨らま
せて、魅せていって欲しいと思う。