高校生レストラン (2011年4月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 吉本昌弘 演出 - 吉野洋、猪股隆一、佐久間紀佳ほか 音楽 - 服部隆之 プロデューサー - 荻野哲弘、内山雅博 http://www.ntv.co.jp/kouresu/

第2話 開店料理
--------------------------------------------------------
同郷の親友・宏に誘われ相河高校の教師となった新吾。
教師と同時に河高校調理クラブの顧問として採用される。

オープンまで二週間、挨拶を徹底する新吾。客が最初に店に来
て知るのは店員の笑顔と声だという。
しかし宮下剛と畠山恵は、声だしやキュウリ切りは意味が無い
と不満を表明すると、新吾は嫌ならば出て行けと言う。
当初30人居た部員は18人になり、二人が出て行ったために調理
クラブは16人になる。

だし巻きの練習をしている所に、戸倉と宏がやってくる。
レストランのメインメニューとして松阪牛を使った御膳料理を
出すこと、そして200食作るよう告げられる。見本として持っ
てくる料理に、新吾はこんな料理を作るのは無理だと訴える。
せめて一ヶ月開店をのばして欲しいと訴えるが、レストランは
税金で賄われており町おこしのチャンスを逃したくないとして
却下され、全ては新吾の肩に掛かっていると言われる。
新吾は持ってきたサンプルの御膳料理の写真を破り捨てるが、
米本真衣はそれをゴミ箱から拾い集める。

学校でも教師たちが集まり話し合いが行われる。
御膳料理はともかく200食作るのならば最低30人は調理スタッフ
が欲しいという。それを聞いた吉崎先生は、一ヶ月で生徒たちの
教育が出来るのか?と問う。新吾はプロの料理人をしていたので
技術面では問題がないが、教育とは怒鳴ってどうこう出来る
ものではないという。私は協力もしないし邪魔をしないという
吉崎は、あのレストランでは落ちこぼれを生んでしまうとし、
落ちこぼれを出さないのが教育だと訴える。それが出来ないので
有れば教師を辞めるべきだと告げる。

調理クラブの生徒達は、クラブが終わった後、みんなでレスト
ランに集合する事を告げる。
一方クラブが終わった後、宏は新吾を誘い地元の料理店に行こう
と誘う。しかし地元の店では、役場が税金で高校レストランを
計画していることを知り、商売敵に料理は食べさせないとして
門前払いを喰らわせる。

生徒たちは集まると、御膳の練習をしようと訴える。ここでの
クラブ活動は腕を磨くチャンスだとするが・・・
--------------------------------------------------------

プロの料理人と教育の融合を求められる新吾だが、自分の性格
をなかなか変えられずにいる中、役場から求められるのは、
町おこしであり、その中でも200食分の御膳を作るよう求め
られる。最低でも30人の部員と、練習に費やす時間が必要で
有るが・・・

新吾のプロの料理人としての厳しい視線に呼応するように、
生徒達の中にも技術を習得したいとする意欲が有り、それが
上手く合致していく内容だった。

今のところ思ったほどに生徒と教師の対立点というのが無く、
特に坂本陽介の新吾から料理を学ぶ姿勢に助けられる形で、
ドラマとしては上手く引っ張られていると思う。

ドラマの序盤はもっと新吾のやり方に生徒達が適応できない
かと思ったけどね。

早いウチに生徒自身が考え方を変えて、大人に取り込まれる
のではなく自分自身の為とした所は立派だけど、町おこしの
為に生徒も協力したいとか普通は思わないものだろうか?

新吾自身にもうまく選択を与えて、今の心境を表す辺りは
上手く出来ているし、父親との関係に於いても、不器用ながら
認め合う姿があるので、今のところは安心して見ていられるかな。