高校生レストラン (2011年4月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 吉本昌弘(1)(2)(4)、山崎淳也(3) 演出 - 吉野洋(1)(2)、猪股隆一(3)、佐久間紀佳(4) 音楽 - 服部隆之 プロデューサー - 荻野哲弘、内山雅博 http://www.ntv.co.jp/kouresu/

第4話 まご茶漬
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高校生レストランを開店させ、取りあえず無事に初日を終える。
夜、新吾の家でくつろいでいると、突然宏の元に電話が鳴り、
食中毒を訴える患者が病院に運ばれてきた事を知る。
高科悠平という老人だと聞くと、父・定俊はウチの檀家の人
だという。しかし開店したばかりで本当に食中毒なのか。
病院では昼間に"花御膳"を食べたと言っているという。
衛生管理には相当気を遣って行っていると新吾は語るが・・・

吉崎がやってくると、本当に食中毒なのか?という。病院で
確認したところ、腹痛を訴えている人は高科だけだという。
しかも診察が終わるとそのまま家に帰ったという。
吉崎は今回の件で食中毒で無くても、飲食業は危険と隣り合わ
せである事を改めて自覚すべきだと主張する。

定俊は、娘の遥と共に高科家に行く。
高科の奥さんの仏壇に手を合わせる。今年で七回忌。
定俊は娘や孫と会っているかと尋ねると、娘とは一昨年に一度
帰ってきたきりだという。
それを見て二人は、高科は寂しがっている為に騒動を起こした
のではないかと感じる。

店にとって食中毒と火の後始末は命取りに繋がることを改めて
告げる。

帰宅した宏に対して、定俊は町おこしを考えているのならば、
この町のじいさんばあさんの事も考えてくれと頼む。
遥は宏に対して、この一件は仮病である可能性が高いことを
告げる。
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レストラン開店と共に突然食中毒の報告を受けた新吾らは、
緊張を強いられる。しかし食中毒にあったとする老人・高科
の事を調べていくウチに、妻に死なれて娘と疎遠の関係に
有る家庭の事情を知る事になる。

まぁ幾ら寂しいとは言っても、レストランにとっては命取り
になる様なことをされている訳で、許せないとする気持ち
や感情を限りなく押し殺して、町おこしに際して老人たちの事
を無視する流れとの間に葛藤が全く無かったところは、意外
と呆気なく感じる点か。

若者が根付く町、若者が帰えるとする町興しのコンセプトは
決して間違いではないのだけど、役所という立場上、その中に
今まで町を支えてきた老人たちの事を無視するような内容と
なってしまっているところは本末転倒なものが有る。
特に上司の戸倉の態度などを見ていると、理想を貫くことが
決して容易な物ではない事が考えられるけどね。

生徒達が優秀すぎて、教師や大人達が動き回らなくても十分
機能し、問題に的確に対処している所が凄い。
子供達によって大人が教わる事が多いドラマだね。

早くも理想的な生徒の姿があり、NHKのドラマばりの誠実さ
を兼ね備える生徒たちの姿は、実に好感の持てるもの。
それを主導しているのが坂本であり、将来の岸野宏になるの
では無いかと期待させる物がある。

料理に関しては、生徒達が味付けを考えてみるも、結局
新吾が作っていた味付けになっていたみたいだし、その辺は
生徒の努力が反映されていないところはちょっぴり寂しい点。
店のコンセプトどおり、生徒達が話し合い、自分たちで決めて
いくとする辺りも上手く機能しているし、生徒達が意見を
出し合う様は、有る意味理想的な教育の現場だなと思う。

しかし老人相手に800円のお茶漬けは高くないか?

吉崎先生の心の寂しさ。
村木家の後継問題。
宏と遥の関係など、レストラン以外に気になる要素が存在
している。