高校生レストラン (2011年4月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 吉本昌弘(1)(2)(4)(5)、山崎淳也(3) 演出 - 吉野洋(1)(2)(5)、猪股隆一(3)、佐久間紀佳(4) 音楽 - 服部隆之 プロデューサー - 荻野哲弘、内山雅博 http://www.ntv.co.jp/kouresu/

第5話 遠足VSコース料理
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高校レストランが好評だという事で、それを見学に来る関係者
も徐々に増えてくる。大阪泉高校調理科の小菅と太田先生が
村木の元を尋ね、短時間でここまでの料理を出せるようになっ
た事を賞賛する。生徒達も料理コンテストで何度も優勝して
いる大阪泉高校調理科からのお墨付きに鼻高々。しかし村木は
気のゆるみは味に出るのだから気をつけろと気を引き締める。
村木の給与明細が落ちていたとして、仁美は村木にしっかり
するよう告げる。生徒達は、村木先生ならば50万以上は貰って
いるのでしょう?と問うが、村木の初任給は198000円だという。
あまりの少なさに生徒達は驚くが、板前時代には初任給は
65000円だった事を明かし、それでも住み込みだったので金を
使うこともなく少ないと思ったことはないという。しかも
給料以外のものを沢山もらった事を強調する。それは技であり
金には換えられない物だと語る。

今週の金曜日は高校の遠足。土・日は高校レストランは久し
ぶりの休業となっていた。生徒達は既に予定が入っている物
が大半で、久しぶりの休みを喜ぶ。

そんな中、観光課の課長・戸倉は宏の元に行くと、関西の
自治体の視察団がレストランに見学に来る事を語る。とても
良い宣伝になるので町のためには喜ばしい事だが、来るのは
今週の土・日だという。宏は前から休みであることは話してい
たはずだとするが・・・なんとかオープンしてくれる様頼んで
欲しいと言われる。

宏は村木を呼び出すと、土日に視察団が来ることを語る。
金曜日は遠足なので仕込みが出来ないではないかとすると、
宏は、この件で何か言われても絶対断るよう村木に語る。
しかし村にとってはチャンスである事を語るが、休めるウチに
休んでおいた方が良いと語る。村木は視察団の数を尋ねると
20人だという。

翌日、校長の下に戸倉がやってきて、なんとか週末に高校レ
ストランをオープンできないか?と頼む。遠足などクラブの
生徒だけ休ませて作業にあてる事は出来ないか?という。
しかし吉崎先生は大反対。校長も役場とはいえ教育に口だし
される覚えはないと言う。それを聞いて戸倉は、村木に頭を
下げる。視察団の中には生徒達を指導した教師の料理を食べた
いとする人も多いとして、村木に料理が作れないか?と尋ねる。
村木は自分の料理で良いならばと引き受けるのだった。
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高校生レストランが軌道に乗り始め、初めての休日がやってく
る。しかしそんな日に視察団が来ることになり、市の観光課
では休日にレストランを開業して欲しいと頼まれる。村木は
一人でチャレンジしようと考えるが・・・

新吾一人のチャレンジ企画のはずだったけど、ここは高校生
レストランだとばかりに、結果的には生徒達がその殆どを
とりおこなうような感じとなった。

展開としては殆ど想定の範囲内なので、驚きみたいなものは
無かったけど、生徒達が自分たちの中で話し合いをして、
レストランに対する気持ちを込めていくところは、感動する
ものが有った。

問題はそうした生徒たちの行動を吉崎先生がどう取るのか。
そして彼女の感情をどのように揺さぶっていくのかが最大の
興味として写り、生徒達の姿を眺める吉崎先生の言動こそ、
もっともこのドラマの中で興味深い要素として存在している
事は否定しがたい事実となっている。

相変わらず理想的で優等生的な生徒の姿には、清々しさを
感じるし、料理人としての決意の違いは、それぞれの生徒が
背負うものに比例して、積極的にレストランに関わる人物
との差異として現れているし、上手くできていると思う。

コース料理まで出てしまうと、料理のネタで視聴者や来店者を
驚かせるのは今後難しいかな。