高校生レストラン (2011年4月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 吉本昌弘(1)(2)(4)(5)(7)、山崎淳也(3)、根本ノンジ(6) 演出 - 吉野洋(1)(2)(5)(7)、猪股隆一(3)(6)、佐久間紀佳(4) 音楽 - 服部隆之 プロデューサー - 荻野哲弘、内山雅博 http://www.ntv.co.jp/kouresu/

第7話 調理部分裂の危機
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もうすぐ料理コンクールの季節。
部員たちもコンクールの話になる。何の料理を出品するのか。
坂本はまだ決めていないとするが、中村部長はサーモンオリー
ブ丼を出すという。

そんな中職員室に呼び出された新吾は、校長達からコンクール
が近付いている事を聞かされ、部員の中から代表者三名を選出
して欲しいと言われる。新吾は必ず参加しなければならないの
か?と問うと、辞退したい事を告げる。開店してまだ一ヶ月の
状態で生徒も出る余裕など無いとし、現在は基本をたたき込ん
でいる最中であることを告げる。

部活に行くと新吾はコンクールには参加しない事を告知する。
まだ実力が備わっていないとすると、生徒の中には三年生に
とって最後のコンクールである事を訴える。しかし新吾は自分
の責任で決めたことだと語る。
生徒達は帰り道に、新吾はいつも勝手に決めた事を押しつける
として愚痴る。先生が納得する実力を付けるだけだと坂本は
告げるが、中村はコンクールが目標だったこともあり、一人
落ち込んでいた。

仁美は宏が来ると、コンクールの件で何とかして欲しい事を
告げる。また宏は吉崎先生に呼び出されると、コンクールの
件で、新吾が出場を辞退しようとしている事を告げ、彼を
説得する方法を教えて欲しいと頼む。自分には説得する自信が
無いという。

吉崎と宏は、夕食時に新吾の家を訪ねる。
新吾は高校生でレストランをしている部員達は、必ず好奇の目
に晒されるとし、実力以上に期待される為に、そんな状況では
まともに料理など作れないという。しかし吉崎はもしかして
新吾のプライドの問題なのか?と問い、教えている生徒が優勝
出来ないときのことを考えているのではないかと言われる。
新吾はそれも有るが、実際には生徒達のことを自分がよく理解
していない為のものであり、29人の中から3名を選べない事を
語る。吉崎はそれならば生徒達にその三人を選ばせたらどうか
と告げる。
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新吾はコンクールに参加する代表者を選ぶことが出来ず、参加
を見合わせようとするが、吉崎たちの説得によって考えを
改める。しかし代表者は生徒達の間で決めさせることになる。

今まで気難しい性格をしていた吉崎先生を説得するのではなく、
吉崎先生が新吾を説得するという事で、その構図だけで興味
深いものになった。

生徒は正直誰が選ばれても良かったのだと思うけど、これまで
先頭を切ってきた坂本に、思い上がりを抓る意味合いが有った
所も良くできていた。

新吾が言っていた様に味覚の勝負は厄介で、それだからこそ
料理のアイディア性なども十分加味されるに値する部分が有る
のだろうね。

同じ部員同士だと、どうしても生徒が指摘していたように、
勝負以前に坂本に入れようと決めている人がいるだろうし
その辺は難しい所があるかな。名前を伏せて料理を出して
誰が作ったのか分からないような仕掛けくらいは必要だろうな。

さて父親が何処かに旅立ってしまいました。
「生まれる。」の次男が嘘をついて入院した様に、この父親も
何処かに入院していたりするんじゃないだろうか。

負けにも勝ちの中にも学ぶべきものがあるというのは当たり前
の事だけど、その主張に響いてくるものはあった。