高校生レストラン (2011年4月期・日テレ・土曜21時枠) 脚本 - 吉本昌弘(1)(2)(4)(5)(7)、山崎淳也(3)(8)、根本ノンジ(6) 演出 - 吉野洋(1)(2)(5)(7)、猪股隆一(3)(6)(8)、佐久間紀佳(4) 音楽 - 服部隆之 プロデューサー - 荻野哲弘、内山雅博 http://www.ntv.co.jp/kouresu/

第8話 最終章〜就活危機
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真帆は伊勢芋の発注をミスしレストランでは客に出せない事態
が起きる。伝票の記入漏れが原因であり、新吾は取りあえず
フロア担当にとろろ芋を使ったうどんの注文は受けるなと指示。
レストランが終わった後、真帆はみんなに謝罪する。
清水や部長も自分がチェックし忘れたのが原因だとして真帆の
事を庇う。下級生に見本を見せる立場である3年生はしっかりと
しなければならないことを告げられる。

そんな中、新吾は校長に呼び出されると、三年生は7月1日から
企業への就職活動が解禁される事を聞かされ、今年は就職難
なので三年生が落ち着きのない精神状態である事を聞かされる。
新吾はレストランでのミスが出始めたのもこのせいか考える。
就職活動に関しては吉崎先生にフォローしてもらうので、新吾
は普段通りに指導して欲しいと言われるが、三年生は就職活動
を優先させて欲しいと言われる。

新吾は吉崎先生の元に行くと生徒達がどんな進路を希望してい
るか教えて欲しいと頼む。
資料を見ると、真帆は事務職、村中は家業の農家、宮下は
鉄工所を希望しており、必ずしも調理師を希望していない事を
知る。クラブの生徒は皆、調理師を目指していると思ったと
いう新吾。
新吾は宮下から話を聞くと、早く親元から離れたいので、給料
で割の良い鉄工所を希望していると聞かされる。

その頃、真衣たちは三年生たちに対して、仕入れは二年生が
担当することを告げる。三年生達は就職のことを考えると頭が
痛いと告げ、進路が決まっている陽介が羨ましいと告げる。

居酒屋"黒潮"で、新吾は宏といつものように飲む。
新吾は自分に何が出来るのかと宏に問う。今まで生徒達の
料理の腕を上げることしか考えていなかったという。
宏は卒業した生徒を対象にして、"先輩の店"を作りたい事を
語る。地産地消を上手く機能させるためにもなんとか機能
させたいと告げるが・・・
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三年生は就職活動をしなければならない中、新吾はクラブの
生徒達が調理師以外の進路を希望していることを知る。
自分に出来る事は何なのかを模索していく。

新吾と生徒の絆というものを描いた話だった。

調理クラブの存在が将来の進路に必ずしも直結していない
状況の中で、今一度自分たちが今までしてきたレストランの
存在とは何なのかを再認したもの。

新吾が進路を決めたときのエピソードは何気ないものだが、
それが人生を決定づけたものであるという事で、何処で運命
的な出会いが有るのか分からないものが有ったり、大学時代の
アルバイトまでは殆ど料理を作ったこともなかった新吾が、
東京の料亭で働いていたという事実は、高校3年で料理の道を
進むかどうかで悩んでいる人にとっては、勇気のもてる事実
であるのかもしれない。

生徒たちが進路でピリピリしている状況が上手く描けていたし、
陽介が主人公らしく彼の存在を絡めて、進路の悩みや問題を
抽出した点は上手く出来ている。

新吾が担当する初めての生徒が三年生という難しい時期にある
事で、色々と思うところもあるけど、吉崎先生とのバディ関係
は上手く機能し、支え合っている感じだね。

そしてそんな吉崎先生が語る、生徒と新吾の関係・絆。
料理を教えるだけの教師以上の絆が生まれている事は確かで、
自信を失いかけている生徒に上手く自信を付けるエピソード
を与えた感じだ。