クルマのふたり〜TOKYO DRIVE STORIES

脚本:龍樹
演出:星
プロデューサー:中山和記、伊賀宣子





第5話 クルマの中のクリスマス
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Xmasの日、真澄と俊平は一緒に車に乗って出かける。
俊平は真澄に対して、折角のクリスマスなのに余所の子の世話
なんて大変だねと告げる。
真澄は俊平の父親と付き合っていたが、俊平が居るという事を
聞いておらず、戸惑ってしまう。しかも静岡への出張だという
事で恋人に子供の世話を頼んで行ったのである。
俊平は真澄が作ってきた弁当を早速食べようとする。
真澄はもっと見晴らしの良いところで食べようと言うが、食べた
ら帰れば良いことを告げ、父親にはちゃんと遊びに行ったことを
報告すると告げる。姉ちゃん(真澄)だって早く帰りたいだろう
という俊平に対して、真澄は大人びた発言に驚く。
俊平は、これは父がわざとやっている行動である事を告げる。
わざと息子と恋人を二人きりにして、上手くやっていけるのか
を試しているのだという。だから出張のこともウソだという。
しかし真澄は自分は弁護士なのだから、俊平が嘘をついている
事は分かるとし、大人は自分の身を守るためや欲望のためにウソ
をつくが、あなたは嘘をついたらダメだと語る。
これからドライブに行こうと告げ、俊平は私のことを強敵だと
言ったが、敵かどうかはまだ分からない事を告げる。
すると俊平は、早くもお腹がすいている事を語る。
昨日の夕べから何も食べていない事を告げると、結局車内で
弁当を食べることになる。

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クリスマスの日、真澄は彼氏の息子・俊平と過ごすことになる。
俊平は母親が出て行ったことも有り、心に傷を抱えるも、親に
気を遣いウソをついていくが・・・

弁護士と彼氏の子供、珍しい組み合わせの二人の物語。

大人の中でも理論派の弁護士故に、言葉の意味を子供がかみ
砕いて理解できるのかとか心配するものが有ったし、ドラマの
中で子役に何処まで大人っぽい考えを持たせるのかによ
って、如何にも大人が作ったシナリオっぽく感じてしまうけれ
ど、そんな臭いを感じさせず上手く構成された話だった。

大人のウソと子供のウソの違いなんかが面白く描かれ、
子供にウソをつけさせる大人の事情やら、大人の身勝手さ
なんかも面白く描かれる。

わずかの間に仲良くなってしまう辺りは、子供ならではの
順応性なのかな。

水夏希さんは如何にも宝塚って感じの方でドラマではこれから
の人みたいだけど、なかなか上手く演じていたと思う。
最近ドラマ界でも見かけるようになった白羽ゆりさんとは
宝塚時代に相手役として共演されていたみたいだね。

白石真澄 …… 水夏希 (弁護士)
野上俊平…… 伊澤柾樹 (真澄の恋人の息子)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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