クルマのふたり〜TOKYO DRIVE STORIES

脚本:岩田元喜
演出:根本和政
プロデューサー:中山和記、伊賀宣子

http://www.twellv.co.jp/event/tds/index.html





第8話 白いドレスの女
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駐車場に車を止める石川恒彦は、いつにも無くおしゃれして
帰宅する。そこに突然凄い剣幕をした妻・恵が車の助手席に
乗ってくると、その
スカーフはどうしたのか?と夫を問い詰め
る。恵は実家に息子・サトシたちと帰宅しているかと思って
いたが、突然母がサトシの描いた絵が見たいと言ったので
取りに戻ってきたという。当然家に居るはずの夫・恒彦が
居ないばかりか、おしゃれして遅く帰宅したことで、夫人は
夫の浮気を疑う。二人は年の差カップル故に精神的負担も作用
していた。携帯電話も繋がらないというのはどういう事かと
問うと、電源を切っていたと告げる。
まるで私が邪魔者であり実家に追い出した間に誰かと会っていた
のではないか?とするが、夫は女性に会っていたと思ったのかと
告げ、単にドライブをしていただけだという。既に時刻は
11時30分を過ぎていた。恵に実家に送っていこうか?とするが、
彼女は怒っていた。恒彦が子供扱いすることに憤りを感じた
恵は、私がどんな気持ちで待っていたのか分かるのか?として
怒りをぶつける。そのスカーフも女の趣味なのか?と問うと、
恒彦は浮気などするはずはないとして、それを否定する。
パパは私になんて興味が無いのだとし、私はパパの為に好きな
料理の献立を考えたり、化粧もせずにボロボロわになりながら
尽くしているのだという。夫は感謝している事を告げると、
夫人はここぞとばかりに不満を漏らす。以前はとても優しくて
家事や洗濯も手伝ってくれたのに・・・と愚痴ると最近仕事
が忙しくて手助けできなかったが、これからはちゃんとすると
いう。お願いしたことも全く聞いてくれないとして、まさか
私が嫌がることをわざとやっているのではないか?と問う。
妻は夫にこのクラシックカーを処分してと告げ、家にはミニバ
ンが一台有れば十分ではないのかと問う。私は我慢しているのに、
貴方は女性を作っていると告げると、夫は突然車を走らせ
無言のままある場所へと向かう。夫人は言い過ぎたかと感じて
話しかけるも、恒彦は何も語ろうとはしなかった。

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年の差カップル故に最近妻の事をかまってくれなくなった夫が
浮気しているのではないか疑う中で、夫は一晩のドライブを
通して有る事を考えていた。果たして彼は何を考えていたのか。

このドラマ、外れがないなぁ。
二人だけのやりとりだけど、どのエピソードもなかなか面白く
て、時間が経つのも早いものがある。
あまり多くの登場人物を出さずに、集中して描いている方が
見やすくて良い感じだよね。

夫が浮気しているのではないか?と疑ったのが恥ずかしくなる
くらいに、夫は誠実で大人ぴたものが有るし、大抵年の差
カップルに於いて心配するのは、年老いた男の方ではないのか?
という感じもする。

大抵男女の違いというと、趣味の違いが顕著に表れる。
女性はあんまり車などにこだわりを見せないだろうし、自分の
車を持つ事への男性の心理・心情など知るよしもないという所
なのだろう。

上手い感じで過去の思い出へと繋げたところが有ったけど、
男性の方が記念日などは覚えていない傾向が有るみたいだけど、
こういうロマンチストな一面を持つところもまた男性の一面ではないか
と思う。

結局二人としてクラシックには興味が無かったとするオチも良かったな。

石川恒彦 …… 吉田鋼太郎 (45歳、夫)
石川恵 …… 小川奈那 (33歳、妻、サトシとミカ、二児の母)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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