クルマのふたり〜TOKYO DRIVE STORIES
(2011年・BS12・)

脚本:龍樹
演出:松本創
プロデューサー:中山和記、伊賀宣子

http://www.twellv.co.jp/event/tds/index.html





第10話 突然の訪問者
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突然女性・千秋が会社に押しかけてくる。
応対に出た信之は、会社で騒ぎを起こされると困るとして彼女
を強引に車に乗せ、ドライブしながら話をすることになる。
千秋は会社に突然押しかけたのは悪かったけど、強引に連れだ
すのも問題が有るという。後ろめたいことがあるので動揺して
いるのではないかという彼女。
私は抗議に来たのだという。信之は、都築の件で文句を言いに
来たのは分かるが他に方法はあるだろうと告げる。信之は逆に
君に話があるとし、まずは深呼吸をして互いに落ち着いて話そ
うと呼びかける。
妻と子供とも離婚する事になったが、君とも別れるつもりだと
いう。信之は別れ話をあらかじめ用意して来たメモ紙を見なが
ら語り始めたのである。一体どういうつもりかと千秋は激怒し、
一年間もつきあった二人が別れるのだからそれなりのエネルギー
を費やしても良いはずだとし、別れると言うことは半分は身を
削ることだという。二人の過ごした時間が意味のあるものだった
という別れ方をしなければならないのだと激怒する。
虫の良い別れ方をしようとしているなんて酷い事だという千秋。
信之は何か話がかみ合っていないことに気がつく。
自分は伝えるべき事を伝えているだけで、救急車の中で必死に
書きためたのだと告げる。本人の口から話たかったのだろうが
彼は口がきけなかったのだと告げる。そこで初めて千秋は激怒
している相手が、都築では無い事を知る。そして信之もまた
目の前の女性が都築とつきあっていたヨウコではない事を知る。
互いに友人のために動いていたことを知るのだった。

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互いに相手のことを勘違いしながらエネルギーを消費していく
という不思議な話。

当初千秋は、ヨウコは自分の妹だとしながらも、途中で本当は
自分ヨウコだとした時の、ちょっぴりヒヤリとさせる辺りの
展開は面白く描かれ、本当に千秋がヨウコではないのかどうか
を明確にさせない辺りの面白さは上手く描かれている。

ただ感情的になるとなかなか人は冷静に判断できない物だし、
抗議に来るという行動を取る割に、相手の顔を知らずにやって
来てしまうところなど、相当血の気の多い人だなと思う。

実は信之こそ都築ではないのか?と思っていた所もあったの
だけど、流石にそこまで凝った感じには作られていなかった。

千秋がヨウコだとすると、都築に頼まれて嘘をついていた広瀬は
つきあいの中で相当まずくなる事が予想されるね。

実はヨウコは、既にこの世に居ないのではないかと思わせる所も
あったりして、言葉のやりとりだけの割にはなかなか深い内容と
なった。

広瀬信之 …… 加藤雅也 (都築の同僚)
吉川千秋 …… 平山あや (ヨウコ??)
都築 …… 岡雅史 (ヨウコと不倫)

評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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