胡桃の部屋
(2011年7月期・NHK・火曜22時枠)

脚本:篠崎絵里子
演出:渡邊良雄、一木正志
音楽:大友良英

http://www.nhk.or.jp/drama10/kurumi/





第4話 桃子の恋
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桃子(松下奈緒)は、都築(原田泰造)への愛の高まりを感じる。
しかし都築は別居していた妻の貴子(粟田麗)からもう一度やり
直したいと言われ、悩んでいた。三田村家では妹の陽子(臼田
あさ美)が、うそがばれたことによって恋人との仲が険悪にな
っていた。姉の咲良(井川遥)は、夫の和夫(小林正寛)が浮気を
している現場に乗り込むことを決意する。浮気に悩む母や姉の
姿に、桃子は都築との恋を諦めようとするが、彼は思わぬ告白
をする。

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両親が離婚の危機にある中で、桃子は一人で何でも問題を抱え
て解決しようとする事に姉妹は不満を持つ。
そんな中、それぞれに抱えている問題が表面化し、辛うじて
繋がっていた家族がバラバラになろうとする中で、憔悴しきっ
ていた母が立ち直りを見せ始める。

男女の違いというものが演出上大きく加味され、妻の立場
夫の立場など、色んな形で性格の違いを浮かび上がらせた感じ
の内容だった。

問題の発覚の仕方が実に大胆で、一気に全ての問題を処理する
様に、桧山礼子が雇った探偵からの写真によってあからさまに
する辺り、なかなかセンスがあって良くできていた。
そしてその後の姉妹同士のケンカも、有る意味では母親が
立ち直る為の一つのきっかけとなっている所が面白く出来て
いる。

家族がこれだけいれば常に何処かで問題が発生しているもの
だろうけど、それによって落ち込んでいるものが居れば、上手
くそんな窮地を助けようとするものが居ると言うことで、バラ
ンスよく描かれている。

両親の今の状況はまさに咲良の未来だとする辺り、上手い
繋げ方だし、それが分かるからこそ母親も、咲良に対して
加勢・助言するものが有ったのだと思う。

忠と節子の関係は相変わらず昭和っぽさが有って良い感じだし
桃子と都築の関係などなかなかどちらともなく後ろ髪を
引かれる状況なので目が離せないといった感じだね。

三田村桃子 …… 松下奈緒 (29歳、三田村家の次女。絵本の出版社)
三田村忠 …… 蟹江敬三 (56歳、桃子の父。頑固で厳しい「昭和の父」)
三田村綾乃 …… 竹下景子 (54歳、桃子の母)
清水咲良 …… 井川遥 (31歳、長女、エリート商社マンと結婚)
三田村陽子 …… 臼田あさ美 (25歳、三女、喫茶店でバイト)
三田村研太郎 …… 瀬戸康史 (22歳、長男、大学生)
都築実 …… 原田泰造 (36歳、忠の部下)
恩田節子 …… 西田尚美 (40歳、鶯谷の小さなおでん屋)

山口リエ …… 江口のりこ (29歳、「よつば出版」)
塚本大輔 …… 松尾諭 (34歳、「よつば出版」)
大沢亮司 …… 徳井優 (50歳、「よつば出版」)
清水和夫 …… 小林正寛 (38歳、咲良の夫。商社マン)
桧山智広 …… 黄川田将也 (32歳、医者の跡取り息子)

都築貴子 …… 粟田麗 (妻)
桧山礼子 …… 東てる美 (母)
あゆみ …… 青谷優衣 (料理人)
伊藤 …… 佐久間哲 (料理人)
陽子のバイト先の同僚 …… 森祐佳
都築美穂 …… 篠川桃香 (娘)

大賀太郎


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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