胡桃の部屋 (2011年7月期・NHK・火曜22時枠) 脚本：篠崎絵里子 演出：渡邊良雄、一木正志 音楽：大友良英 http://www.nhk.or.jp/drama10/kurumi/

第5話 裏切り
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桃子(松下奈緒)は、妻子がいる都築(原田泰造)と別れることを
決意する。父の忠(蟹江敬三)は自分を愛し始めた節子(西田尚
美)と暮らし続ける道を選び、綾乃(竹下景子)と桃子に別れを
告げる。それから半年、家族はそれぞれ新たな一歩を踏み出し
始めたように見えた。ところが桃子は、衝撃の光景を目にする。
それは、仲良くホテルに入っていく忠と綾乃の姿だった。
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桃子は都築に電話すると、奥さんが電話に出る。
一方咲良は、夫の和夫が浮気で使っているホテルに踏み込むと
そこで決定的な浮気現場を目撃してしまう。

真実を知ることで嫌でも向き合わねばならない現実。
真実を知ることが本当に良かったのか否か。

それぞれに問題を抱える中で、家族の支えがあることの幸せ
っぷりを描いた訳だけど、時にそれに拘りすぎて、自分のしたい
事が出来なくなり手足の自由を奪ってしまうという皮肉な展開
が描かれた。

家族の存在が絶対的なものとして描かれ、三田村家、清水家、
都築家のそれぞれの家庭に焦点を当てる。

ベースは忠と綾乃の関係だけど、全てが両親の決断やら行動
と同じ様な事が出来るわけではないし、その思惑の全てを
理解できる訳ではない。
達観したような綾乃の夫の幸せを願うような行動の裏に、
一体何が隠されているのか。その答えが、再び関係をリセット
した上で、関係を保つことなのか。

忠と綾乃があんな形で逢っていたとすると、桃子にとって
裏切られた感が強く、家族に対する視線も相当価値観が変わって
しまう部分が有るのかも知れない。
人の幸せを願うという行動の中に自己犠牲ではなく、結局は
自分のための行動だったとすれば、なんとなく寂しい感じはす
るね。