LADY 〜最後の犯罪プロファイル〜 (2011年1月期・TBS・金曜22時枠) 脚本：荒井修子(1)、渡辺雄介(2)、徳永友一(3) 音楽：河野伸、羽岡佳 音楽プロデューサー：志田博英 プロファイル監修：桐生正幸 プロデュース：津留正明、渡辺良介 演出：平野俊一(1)、山本剛義(2)、今井夏木(3) http://www.tbs.co.jp/LADY_cps/

第2話 赤い死者を吊るす殺人者…
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香月はわいせつ連続事件の犯人像を勝手にプロファイリング
した事で、所轄からクレームが届く。露出狂は二人組だとする
が、新堀は露出狂の95%は単独犯であり得ないという。香月は
それに反論し、100人の女性が怖い思いをした事を考えれば
許せない行為だと告げる。
昨日別件で事件が発生したが、香月のせいで事件に参加させて
もらえないかも知れないと、他の職員は不満を漏らす。

結城は藤堂に呼び出されていた。
プロファイルチームはあくまで捜査の支援が目的であり、チー
ムが勝手に捜査する事などあり得ないという。捜査の道具で
有るプロファイルチームは意思を持たず、捜査員に知恵を与え
れば良いという。
部下も道具だと思った方が良いと言われ、使える道具だけを
選んで使いこなせと告げられる。

なんとか捜査には協力要請が入る。板橋で毒殺された女性の
事件。一ヶ月前にも同様の事件が有り、犯人は被害者の女性
に赤いダッフルコートを着せて、クローゼットに吊しておくのだと
いう。二人は何れも板橋南署に被害届を出していた。
統計から見ると、ストーカー犯罪の多くは前の彼氏だとするが、
彼氏を調べた結果既にシロだという結論が出ていた。
被害者のコートのポケットの中に、半分に刻まれたヌイグルミ
が入っている事も確認されていた。

遺体と現場、どちらから調べていくのか?という結城に対して
香月は現場、寺田は遺体だという。組むのが嫌ならば別々に
動けばいいという結城は、その変わり必ず捜査状況を報告する
様告げる。

香月はクライムシーン分析。
一緒に捜査する柘植と現場を調べていく。香月の頭に付けた
カメラを通して、デスクでは新堀もその状況を見ていた。
昨夜は嫌がらせで玄関の扉に"ゆるさない"という張り紙が
してあったという。

被害届が出ていた板橋南署の生活安全課の徳山に事情を聞きに
行く。
最初は匿名のラブレターが届いていたが、徐々に手紙の内容が
エスカレートしていったという。これまで調べていたが特に
不審な人物は見つからなかったとの事。

遺体を調べるのは寺田。
遺体の体に付着する圧迫痕、そして下着の跡を目にする。

結城は被害者の一人が普段全く行動の範囲に無い高島平駅で
事件前に何度か降りている事を知る。一体何故そんな場所に
行っていたのか。
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香月のスタンドプレイによって、プロファイルチームの立場が
悪くなっていく中で、ストーカーによる連続殺人事件が起きる。
なんとか捜査からは外されずに済むが、捜査員達はあくまで
プロファイルチームは捜査の道具であると言われてしまう。

香月は自分が正しいと思う事には決して黙って居られず、組織
としての統率を乱していく中で、一人で出来ることと出来ない
事を上手く学んでいくような展開だった。

まるで沢尻エリカよろしくとばかりに、北川景子さんが一見
すると悪態を貫き通す中で、ズバズバと発言していく辺りに、
アメリカナイズドされた設定が興味深く加味されている。
もともとプロファイルチーム自体が手探りの状態の中、それを
束ねる結城晶の手腕に期待する部分なのだろう。

初回は正直上手く行ったようには見えなかったドラマだが、
比較的身近にあるようなストーカー問題をテーマとしただけ
有って、今回は見やすい内容だった。

香月の捜査法は、上戸彩が演じた「絶対零度〜未解決事件特命
捜査〜」の桜木泉の様な部分もあり、加害者の気持ちが乗り移る
様な行動を見せる。彼女がストーリーになりすまして町中で
それを演じている所など、一見すると周りの人は変人だと思うの
ではないか?と思うとなんだか滑稽な物がある。
ただ「絶対零度」的、演出の方が個人的には好みだったな。

事件自体は証拠が至るところに散見されていたので、チームが
加わらなくても、いずれは捕まるであろう事は明らか。
警察官の徳山茂が捜査線上に浮かび上がるも、美容室とは何の
関係も無いので、完全にダミーだなと予見できる。

女性を思う気持ちに男性ではなく同性だったというのも面白い
けれど、被害者に下着まで着せる行為自体には少々男性的な
行動心理が含まれていないのかな。