LADY 〜最後の犯罪プロファイル〜
(2011年1月期・TBS・金曜22時枠)

脚本:荒井修子(1)(3)、渡辺雄介(2)、徳永友一(3)(4)(5)
音楽:河野伸、羽岡佳
音楽プロデューサー:志田博英
プロファイル監修:桐生正幸
プロデュース:津留正明、渡辺良介
演出:平野俊一(1)(4)、山本剛義(2)(5)、今井夏木(3)

http://www.tbs.co.jp/LADY_cps/



第5話 禁断の記憶プロファイル
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巽の死刑執行が決まる。
しかしそんな中、少女・
松本愛莉が誘拐される事件が発生する。
容疑者の男は、少女を助けたければ巽の犯行の全てを明らかに
しろと要求。進展がなければ子供を殺すという。
しかし誰を捜せとは言わず、恐らく容疑者はそこから身元が
発覚するのを恐れているのではないかという。しかし最初の電話
から既に20時間が経ち、犯人もストレスを感じている様だった。
新堀によると、身代金を目的とした誘拐事件は97.2%の検挙率
を誇るが、目的が金以外だとそれを難しいという。

香月はもう一度巽と会わせてくれと結城に要求する。心の闇を
解き明かそうとするが、現在は誘拐事件が最優先事項だとして
認めなかった。
柘植がやってくると、結城に対して犯人との
ネゴシエート
特別な訓練を受けている結城に任せたいという。決して犯人との
要求には応じないこと。誘拐された少女には持病があり、
心室中隔欠損症を患っていて発作が起きる可能性があるという。
交渉の切り札は持たせたくないとして、その事は明かさないよう
告げる。柘植は藤堂がCPSを動かすよう進言してくれた事を
結城に話す。

結城は犯人と交渉する。
結城は犯人に全面的に協力する事を告げ、巽は今のところ7人
以外殺害された証拠は見つかっていない事を告げる。貴方の
主張が正しいという証拠はあるのか?と問うと、かつて河川敷
であいつの姿を見たとし、すれ違い様に彼の服には血が沢山
ついていたという。その日以来帰ってこないのだと告げる。
子供を殺さないと本気だという事が分からないみたいだとし
殺すという犯人。監禁される少女に対して容疑者は母親に
別れを告げろと要求するも、彼女は発作でなかなか話せる状態
ではなかった。薬を飲まさないと犯人は病気のことを気づいて
いない為に死なせてしまうかもしれないとし、結城は警視庁の
職員たちの反対を振り切って病気の事実を話してしまう。
すると犯人は二時間後に巽本人と話をさせろと要求してくる。
捜査一課の捜査員達は、結城が全てを話したことで台無しだと
落胆する。

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巽聡史の心の闇に迫れないまま彼には法務大臣から死刑執行が
下される。しかしそんな中で、巽によって殺害されたであろう
人物を捜すよう要求する男からの電話が鳴る。男はその件を
解決しなければ誘拐した女児を殺すと脅してくる。

藤堂がCPSに味方してくれたという時点でフラッグが立って
しまい、結城が交渉に失敗すると踏んだ人は多数居るであろう。
藤堂は、それでもCPSに恩を売ったつもりなのかと言わんばかり
の展開で、私にはCPSを窮地に陥れるために意図的に味方
のフリをしたとしか見えない所が有った。

今回もまたイマイチCPSの存在感が分からない内容である。

巽聡史の過去に関しては、別にCPSで無くても突き止められた
ハズだし、交渉術に於いては、お粗末にもその能力を発揮できず。
流石に奥居マリエの無能さっぷりが笑える所で、他人に検索方法を
変える様指摘されるまで発見できないって・・・うーん。

香月翔子が被害者に乗り移る様な行動を見せる中に、新しい
事実を見つける為のプロセスが隠されていれば良いのだけど、
ただ彼女の行動は過去に起きた事実を照らし出すだけで、イマ
イチ効果的な見せ方なのかよく分からない。

巽を誘拐犯と交信させるシーンなんて、正直あり得ない度が
高すぎて萎える物があった。香月たちは必死になって指示を
与えるけど、この状況の中で、本当に彼らは巽をコントロール
出来ると思っていたのだろうか?そう思っているのならば分析官
としての能力を疑う物である。
誘拐犯は別に巽の声を知らない訳だから、CPSの誰かが本人と
入れ変わって交渉しても良いわけで、犯人から情報を聞き出す
くらいの行動を見せても良いのでは無かろうか。

生まれたときからモンスターである人は居ないと主張する香月
の中にも何の根拠もなく、信じる心ばかりが突出して、彼女
のスタンドプレイばかりが強調される。
もう少し主人公の行動を無臭化しないと、なかなか視聴者に
キャラクターを浸透させるのは難しい気がする。

犯人が殺害した遺体の意味とか後付の様な感じも強く、
スイッチに対する何らかの拘りのエピソードが過去の中に
必要な感じもする。
最後戸口と巽の関係も後付が過ぎてイマイチよく分からなかった。

香月翔子 …… 北川景子 (26歳、新人プロファイラー)
結城晶 …… 木村多江 (39歳、主任、データ解析班)
新堀圭祐 …… 平岡祐太 (28歳、データ解析班)
奥居マリエ …… 須藤理彩 (34歳、情報分析官)
寺田毅彦 …… 要潤 (32歳、サブチーフ)
柘植正樹 …… ユースケ・サンタマリア (39歳、捜査一課をまとめ
る係長)
藤堂雄一郎 …… 小澤征悦 (37歳、管理官、キャリアエリート)
石渡順也 …… 細田よしひこ (捜査一課)
香月舞子 …… 岡本杏理 (19歳、潔癖性)
香月直也 …… 鶴見辰吾 (父、殺害される、文政大)
久保田公一 …… 吉家章人 (捜査一課)
三沢秋好 …… 青柳翔 (捜査一課)
河合英雄 …… 坂本充広 (捜査一課)

オープニングナレーション:升田尚宏


巽聡史 …… 柳楽優弥 (死刑囚)
松本愛莉 …… 浅見姫香 (誘拐される子供)
今泉 …… 哀川翔 (精神科医)
板倉 …… 田口主将 (捜査一課の上司)
戸口 …… 川村亮介 (誘拐犯)
香月舞子(幼少時代) …… 青山愛依

川村亮介、赤澤ムック、徳秀樹
野々村のん、中島けんこう、江澤大樹、須田琉雅、春海光里
宮村ともこ、姫野えみり、白華エリ、小嶋マコト、合志英知
佐藤研児


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