LADY 〜最後の犯罪プロファイル〜 (2011年1月期・TBS・金曜22時枠) 脚本：荒井修子(1)(3)、渡辺雄介(2)(6)、徳永友一(3)(4)(5) 音楽：河野伸、羽岡佳 音楽プロデューサー：志田博英 プロファイル監修：桐生正幸 プロデュース：津留正明、渡辺良介 演出：平野俊一(1)(4)、山本剛義(2)(5)、今井夏木(3)(6) http://www.tbs.co.jp/LADY_cps/

第6話 脱走犯を追え…最期の告白
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CPSでは香月の行動を見て楽しそうに観測する。
結城がやってくると、香月の論文が評価されて、心理学会で
の講演が決まったと知らせに来る。大喜びする香月とは対象
的に新堀は何処か不満顔。

そんな中、東京地方裁判所へと護送中の被疑者"囚人38号"が
倒れたフリをして刑務官から銃を奪い逃走する。38号は4人を
死傷させる罪を犯すが、事件の後自首して来たという。しかし
名前や犯行動機は一切語ろうとはしなかった。
彼は新宿のビル清掃会社で働いていたが、戸籍は他人から買った
ものである事が判明していた。しかし自首してきた被疑者が
何故逃走を図ったのか。何かやり残したことがあると感じたの
か?

香月は、38号が事件を犯した犯行現場に行こうという。
しかし新堀だけは目撃者情報が有れば十分だとし、一人オフィス
内で犯人の逃走経路を計算で割り出そうとする。

38号が事件を犯したのは、スナックから出てきた酔っぱらいの
男性・高井正樹が他の人物と絡んでいる所を背後から鋭利な刃物
で刺したというもの。それを見ていたスナックの女性が人殺し
だと叫んだことで、他に近くを歩いていた3人の人に斬りつけた
という。スプリー型の通り魔では有るが、一人しか殺していない
事に目を向ける。殺した人物に対しては執拗に三度も背中を
刺していること。殺意は最初の人物だけで、その後普通に仕事
にいき食事を取っていた。通り魔ではなく、怨恨による殺人事件
の可能性が高いことを告げる。しかし拘置所で何か脱走させ
ようとするターニングポイントが有ったのか。

そんな中、自動車整備工場で38号の目撃の通報が入る。

香月達は38号が拘置されていた場所へと向かう。
その頃、新堀は行動予測図が完成し、捜査一課の前でそれを
発表する。柘植は結城からは報告を受けていないとすると、
新堀は嘘をついて既に許可済みである事を語る。そしてこの
行動予測図に合わせて、捜査員達を重点配備にしてくれるよう
頼む。

拘置所で被疑者の行動記録を見る。
4日前から食事を取っていないこと。フリージャーナリストの
日高恵美が面会に来ていること。今まで一言も発せず、誰とも
面会を拒絶していたのに何故彼女にあったのか。

その頃、38号は警備の手薄さをついて、声を掛けた警察官を
銃で撃つ。予想外の場所で撃たれたこと。手薄にした事が
裏目に出たと告げる。新堀は計算ミスではなくエラーだと告げ
る。
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被疑者を裁判所に護送中に突然逃走する。
彼は名前や犯行動機を語らず、そのまま起訴されるが、
一見通り魔事件だと思われていた案件は調べていくウチに
怨恨による殺人だと判明していく。

毎回のように思うのだが、新堀が行っている行動予測なる図表
には全く説得力が無く、どんな計算を元にそれを割り出している
のか実に謎すぎる。
結局彼が逃走している被疑者を見つけたのが、熱心に計算して
いた情報以外の所に有り、人間には帰巣本能が有るとした、人間
の行動習性を利用した事で、イマイチ自分の犯したミスを自分
の能力で回収した感じに見えないところが悲しい。

しかも被疑者が以前に住んでいた事がある場所ならば、現場の
捜査官が真っ先に張り込みしていると思うんだよね。

新堀のテンションが高すぎることもあって、その後の展開が
手に取るようにして分かってしまう所も寂しいが、38号周りの
人物関係、過去に至る生育環境を割り出していく辺りは、
面白いものがあったかな。

最後に電話を掛けさせてくれる犯人もマヌケだけど、携帯電話
で電話しているのだから、別に暗号などといった回りくどい
やり方せず基地局を当たれという感じがする。
今回の被疑者と姉とのやりとりの中でも彼らにしか分からない
暗号が引き金になっていたので、それと比較する意味でも
新堀と香月の間でも同様のやりとりが行われたのかな。

新堀のキャラクターも香月に負けないくらい異臭を放ちすぎる
な。もっと無味無臭化しないと、なかなか視聴者受けするような
キャラクターにならないと思うんだけどな。