LADY 〜最後の犯罪プロファイル〜 (2011年1月期・TBS・金曜22時枠) 脚本：荒井修子(1)(3)、渡辺雄介(2)(6)(7)、徳永友一(3)(4)(5) 音楽：河野伸、羽岡佳 音楽プロデューサー：志田博英 プロファイル監修：桐生正幸 プロデュース：津留正明、渡辺良介 演出：平野俊一(1)(4)(7)、山本剛義(2)(5)、今井夏木(3)(6) http://www.tbs.co.jp/LADY_cps/

第7話 空白の23秒…殺人犯は刑事
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プロファイラーチームは容疑者をプロファイルしていると、
何処かその人物像が柘植に似ていることに気がつく。

そんな中、品川で射殺事件が起きる。
被害者は三井貴史(23歳)。5年前の八王子女性4人誘拐拉監禁
殺人事件の容疑者の一人。リーダーの柿本弘也(23歳)を筆頭
に、弟の柿本俊也(18歳)、大川昭雄(22歳)と三井の4人で犯行
を行ったが何れも容疑者は逃走中だった。

柘植は藤堂に呼び出される。
三井殺害に使われた銃はM36、製造番号991204で、柘植の銃だ
ったのである。しかし5年前に銃は紛失しており、それを拾った
犯人による仕業なのか、それとも柘植自身が紛失したと偽り
犯行を起こしているのか。柘植は、藤堂に自分は捜査から外れ
るのでそれで良いなと告げ、部屋から出て行く。

5年前の事件で、容疑者と誘拐された4人の女性の居場所が
判明し、いち早く現場に着いた柘植は、応援も待たずに現場に
踏み込んでいた。そこでは4人の女性のウチ既に3人は殺害され
生き残ったのは、宮下麗華だけ。その現場で容疑者の柿本俊也
が殺害されるが、彼を殺害したのが誰なのかは、柘植自身の
当時の記憶が無い為に分からないのだという。しかし確かな
事は、柘植の銃で撃ち殺されたものであるという事だった。
柘植は金属バットで殴られて気絶していたとされるが・・・

藤堂はプロファイルチームの元を尋ねると、柘植のプロファイル
を求める。しかし結城は仲間のプロファイルはしないと告げ、
柘植の過去を調べる必要はないと訴える。しかし証拠は本人が
苦しんでいるのだから調べるべきだと訴え、記憶を失うのは考
えて居る以上に辛いことだと語る。柘植には真実が必要だと
告げる。
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一人の男性・三井貴史が殺害される。
彼は5年前に殺人事件を起こしているグループの一人。
現場には柘植が居たことを表す証拠と、彼が紛失したとする
拳銃が殺害に使われていた事が分かる。
果たして柘植が5年前の恨みとばかりに犯人グループを処刑して
いるのか。

身内の一人・柘植が抱えている心の傷のネタを引き合いに出し
たことで、ドラマとしては勝負の一話という所なのだろう。
柘植が冒頭から抱えていた陰の部分と、結城との何らかの関係
性が明らかになるという事で、その辺は確かに興味深いものが
有る。

ただプロファイル捜査という面ではどうしても、状況証拠が
足りなく、犯人像に迫るとかそう言った面に於いては、かなり
ネタとして不足している部分が多い。
状況証拠が少ないと、どうしてもプロファイラーチームたちの
頭の中だけで想像した勝手な妄想にしか見えない事もあ
って説得力が足りなくなるし、プロファイルというよりもCSI的
ネタに写ってしまう。

犯人が女性であるという部分や、復讐という面を考慮して、
もっと捜査の段階に於いて、宮下麗華自身の精神分析も含めて
特徴的なものを殺人の意味合いの中に深くすり込ませておく
必要があると思う。
ストーリーを見ていると、素人が撃ったという事と、各犯人に
それぞれ3発撃った事が描かれていたけど、この部分をもっと
ドラマの中では膨らませて、そんな意味合いから人物像を掴ん
でいって欲しかった。

大体柘植が所持しているスミス&ウェッソン社のリボルバー式
M36なんて装填数は5発しか入らないのに、9発も撃ったり、現場
では何発か外した跡が有るとの事だけど、銃弾は何処で手に
入れたのだろうか。