LADY 〜最後の犯罪プロファイル〜
(2011年1月期・TBS・金曜22時枠)

脚本:荒井修子(1)(3)、渡辺雄介(2)(6)(7)、徳永友一(3)(4)(5)(8)
音楽:河野伸、羽岡佳
音楽プロデューサー:志田博英
プロファイル監修:桐生正幸
プロデュース:津留正明、渡辺良介
演出:平野俊一(1)(4)(7)、山本剛義(2)(5)、今井夏木(3)(6)(8)

http://www.tbs.co.jp/LADY_cps/



第8話 死の映画予告プロファイル
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自主映画祭に届いた映像を翔子は調べる。
その映像には森の中で、
倉持弥生(34歳)松島憲子(33歳)
田口陽子(35歳)が撮影者に追われているものだった。
翔子はそれを見てこの映像の後に必ず犯人は女性たちを殺害して
いるという。

一方柘植は
真鍋理事官に対して、結城のデスクに仕掛けていた
盗聴器は気付かれたことを告げ、自分はもうこの件から下りる
という。自分の件はもう晴れた為に従う理由は無いという。

結城は柘植の元に行くと、盗聴器の件も含めて全て話して欲しい
と言われる。柘植は
10年前の女子高生連続殺害事件の捜査情報
に関して、結城が大学教授の
香月直也に情報漏洩していた事に
ついて命令を受けて調べていたのだという。5人の女性を弄んだ
上に殺害した事件。結城は使命感だと思ったとし、どうしても
犯人を捕まえるために教授からのアドバイスが欲しかった事を
告げる。真鍋理事官の元に、最近情報提供が有った事を告げる
と、結城は柘植にだからCPSを引き受けたのか?と問う。

そんな中、翔子が調べていたVTRの件は、VTRにも写っていた
二人が殺害され、一年前に容疑者・
星野貴行(32歳)が捕まって
いる事を知る。しかし先月再び三人目の行方不明者が出たとし
捜索願が出ているという。星野は強盗傷害の前科が有り、現場
に落ちていた
コーヒーの缶から指紋が検出された事、そして
彼の車の中に有る
スコップから現場の土が検出されたのが
逮捕の原因だという。しかし三人目の被害者が出たことで、
星野は無実である可能性が高いと告げる。

結城は柘植に対して、自分の処分は覚悟しているが、今すぐには
辞められないこと、
レディキラーを捕まえるまでは決して辞め
ないという。香月教授が火災で亡くなった日、教授から犯人は
レディキラーだという電話があったという。正体を突き止めた
からこそ殺されたのだという。結城は現在まで祥子に対して
その事実を話せなかったことを柘植、翔子と一緒に犯人を捕ま
えるまでは辞められないことを語る。彼女がプロファイラの
道を歩んだのも宿命であり、あの子ならば捕まえられるという。

柘植は真鍋理事官に会う。
当時星野を逮捕した件で指揮を執っていたのは真鍋だった。
CPSが捜査を継続することを告げ、10年前の事件についても
捜査を継続することを告げる。しかし今になって密告してきた
のは誰なのか?と問うが、真鍋は情報源を明かそうとはしなか
った。

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自主映画祭に送られてきた一本の投稿VTR。
それは一年前に容疑者・星野が捕まった事件だが、更に一人の
行方不明者が出ていることを知って、星野の冤罪の可能性が
高いと言うことが分かっていく。しかし警察の信用のためにも
冤罪事件として処理するのではなく、三人目の犠牲者はこれま
での事件とは別の事件として扱い怨恨の線で捜査する様上層部
からの指示が有る。

ターゲットにされているのは、30歳過ぎの女性で、ショート
カットで丸顔、第三土曜日の19時から21時に拉致されている
こと、被害者女性には拉致されてから二日間程度の猶予があり、
女性には赤いスカーフが付けられているなど・・・

今回は三件も事件が続いたこともあって、犯人像を特定する
上では、情報量も多く、共通性なども多くの所で指摘できる
為に、安定したものが有った。

犯人像をプロファイルする辺りの段取りは意外と良くできていた
のだが、それを掴んだ跡の犯人を追いつめる段取りとか、冒頭での
とっかかりになる三人目の遺体捜索の件など、殆ど神懸かりに
近いものがあり、視聴者の思考からは、かなりぶっとんだ感じに
写ってしまうところが、ちょっと厳しい話だった。

遺体の損傷具合も遺体が見つかっていることもあり、細かく分析
する事が出来るし、VTRが殺害場面を描いたものではなく、追いか
けるシーンが描かれていたり、犯人の声が子供のように加工
しているなど、色んな想像が出来ると思う。

ドラマでは警視庁内部の問題があったり、また結城の問題を
絡めた10年前の事件が有ったり、冤罪事件として捕まっている
星野自身の中にもストーリーを描いていたこともあって、
ちょっと忙しすぎる印象もあったけれど、これまでの同ドラマ
の中では、頑張った感じの内容だと思う。

翔子が一度のプロファイルミスで辞めようと考える辺りは
ちょっと行き過ぎた展開だったかも。翔子のプロファイル自体
には間違いは無かった訳だしね。

香月翔子 …… 北川景子 (26歳、新人プロファイラー)
結城晶 …… 木村多江 (39歳、主任、データ解析班)
新堀圭祐 …… 平岡祐太 (28歳、データ解析班)
奥居マリエ …… 須藤理彩 (34歳、情報分析官)
寺田毅彦 …… 要潤 (32歳、サブチーフ)
柘植正樹 …… ユースケ・サンタマリア (39歳、捜査一課をまとめ
る係長)
藤堂雄一郎 …… 小澤征悦 (37歳、管理官、キャリアエリート)
石渡順也 …… 細田よしひこ (捜査一課)
香月舞子 …… 岡本杏理 (19歳、潔癖性)
香月直也 …… 鶴見辰吾 (父、殺害される、文政大)
久保田公一 …… 吉家章人 (捜査一課)
三沢秋好 …… 青柳翔 (捜査一課)
河合英雄 …… 坂本充広 (捜査一課)

オープニングナレーション:升田尚宏


山岸卓也 …… 戸次重幸 (犯人)
星野貴行 …… 遠藤要 (冤罪で捕まる)
真鍋佳代子 …… 久世星佳 (警視庁・理事官)
臼井 …… 加門良 (弁護士)
倉持弥生 …… 吉原朱美 (34歳、1人目の被害者)
松島憲子 …… 宮沢なお (33歳、2人目の被害者)
田口陽子 …… 栗田愛巳 (35歳、3人目の被害者)
涼子 …… 松田沙希 (32歳、4人目の被害者だが助かる)
赤い革ジャンの男 …… 中村譲 (職務質問される)

森谷ふみ、中村講、中川えりか、辻伊吹、松本美咲、廣瀬公祐


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