LADY 〜最後の犯罪プロファイル〜 (2011年1月期・TBS・金曜22時枠) 脚本：荒井修子(1)(3)、渡辺雄介(2)(6)(7)、徳永友一(3)(4)(5) (8)(9)(10) 音楽：河野伸、羽岡佳 音楽プロデューサー：志田博英 プロファイル監修：桐生正幸 プロデュース：津留正明、渡辺良介 演出：平野俊一(1)(4)(7)(9)(10)、山本剛義(2)(5)、今井夏木(3) (6)(8) http://www.tbs.co.jp/LADY_cps/

第10話 終幕…もう一人の真犯人
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舞子が何者かに誘拐され、その過程で記憶を失った殺人犯の
鳴海は殺害され発見される。しかもテープでぐるぐる巻きに
されて発見された遺体は、10年前の女子高生連続殺人事件の
手口と類似する物があった。

舞子の入院先に翔子は顔を出す。
すると精神不安定な舞子は、震えていた。
そんな舞子の前にオルゴールと共に、翔子宛の手紙が残されて
いた。戦利品だとして翔子が父・直也にプレゼントした万年筆
と共に犯行を予告する手紙が入っていたのである。
舞子にここに誰か来たのか尋ねるが、話にならなかった。

CPSでは結城にこれまで隠していた事実を問いつめる。
翔子の父・直也が殺害された件で、結城が何らかの関係を持って
いたこと。どうして父は殺されたのか?と翔子は尋ねると、
結城は10年前の科警研時代にプロファイルを任されたが行き詰
まってしまい、当時犯罪心理学の権威だった香月の父に協力を
求めたという。犯人はレディキラーだと突き詰めるが、犯人に
よって火災に見せかけ殺されたという。レディキラーとは一体
何なのか。他に何か伝えたいことが有ったのではないのか。

翔子は自分が犯人を突き止めるという。犯人の狙いが私ならば
必ず接触してくるだろうという。

そんな中、柘植は合同捜査本部が立ち上がった事を報告する。
しかし新堀は、結城がチームを信じていない状態で参加する
事は出来ないと拒否。

その頃今泉の元に、容疑者の梶原は電話する。
生きる意味が見つからないという梶原は、爆弾を作っていた。
今泉は一人で散ることは無いとし、準備が出来たら知らせて
くれと語る。
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10年前の女子高生殺害事件と同様の犯行の手口で殺害事件が
発生する。病院の監視カメラに写る人物は、翔子が舞子を
救出する際に一度見ている人物で、容姿を見ると爆弾魔ユナ
ボマーの姿と類似している事が判明する。

10年前に解決できなかった事件を今回解決するという事で、
当時の捜査で何故事件が解決できなかったのかがどうしても
ドラマとしては焦点が当たる。

過去5人の女子高生が殺害されている事で、調べれば簡単に
被害者の共通性が見つかる事。一件目の件と、それ以降の犯行
には明らかに違いがあるということで、何故その辺の事を当時
の捜査で見つけられなかったのかが実に謎だ。

女子高生が殺された後に、一人の女子高生が自殺している事を
考えれば、関係性を疑うのは筋だろうし、プロファイル捜査
事態が全く機能していない事が伺える。

さて前回の感想の中では、舞子も犯行に荷担しているとか石渡
が警察内部の精通者ではないかと疑ってしまうも、この辺は全く
関係がなかった。
警察内部でのことは全て真鍋に押しつけた格好となり、
共通するのは精神科医だった。

翔子とレディキラーの関係が分かりづらく、これくらいのこと
で命を狙われてしまうのかという違和感。いじめを見て見ぬフリ
をしていたのは何も翔子だけではなさそうだし、学校側の対応
などに恨みの矛先は向いていきそうな感じもするけどね。

人は何故人を殺すのか。
最後の残された課題は、犯罪者の心理に寄り添う素質が有る
とする彼女が、父親を殺した犯罪者のそんな心理に寄り添う
必要が有ったという事。酷な展開を用意し、人の死からは
誰も幸せにはならないという事で復讐の連鎖を絶ちきった翔子の
一応の成長は見て取れたのかな。

このドラマ、メンバーも雰囲気も悪くはないので、今一度
脚本とキャラクターの設定を練り直してシーズン2にチャレンジ
してみるのも悪くはないのかも。このまま終わるのはちょっと
惜しい。