ラストマネー -愛の値段- (2011年9月期・NHK・火曜22時枠) 脚本：武田有起(1)(3)、渡辺啓(2)(4)(5) 演出：塚原あゆ子(1)(5)、竹村謙太郎(2)(3)(4) 音楽：林ゆうき プロデューサー：橘康仁 主題歌：My Little Lover 「 ひこうき雲」 http://www.nhk.or.jp/drama10/money/ http://www.nhk.or.jp/drama-blog/1210/ http://twitter.com/#!/nhk_drama10/

第5話 愛なのか、金なのか
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向島と長くを共にしてきた横村が車の中で練炭を使用して
死亡する。警察の見解では自殺で間違いないとするが、保険金
の受取人が妻ではなく、愛人であること。妻に承諾もなく
離婚届を出し、亜希子には過去2度に渡る保険金の受け取りの
事実があることもあり、保険金殺人事件を疑っていく。

向島の過去の件が描かれ、保険調査員が何故きっちりとした
調査をしなければならないかについての理由付けが行われた
けど、正直向島に責任をなすり付けるには相当無理が有るよう
な事件だった事もあり、ちょっと肩すかしを食らった。

新たなターゲットに対して不幸なシングルマザーっぷりの
アピールさと、そのターゲットに対してのみ伝わるような
良妻のイメージ化が上手く描かれており、独身・バツイチ男性
の心を掴むような描き方が為されている。

会社のイメージの為に社員の横領してきた事実を公表できない
とする歪な状況が前提にあるので、多少の違和感が存在するし、
横村が横領して来た事実を、亜希子はどの段階から知ってそれを
利用しようとしたのか、その辺はちょっぴり出来過ぎな印象
も有るけど、最終話に向けて、多くの監視の目が光る中でも
保険詐欺を続けていくのかどうか。

向島に残された横村からの手紙が、自殺という事実を裏付けて
しまうという反面、もう一人の存在を臭わす辺りは上手い
作りかなと思う。