ラストマネー -愛の値段-
(2011年9月期・NHK・火曜22時枠)

脚本:武田有起(1)(3)、渡辺啓(2)(4)(5)
演出:塚原あゆ子(1)(5)(6)、竹村謙太郎(2)(3)(4)
音楽:林ゆうき
プロデューサー:橘康仁
主題歌:My Little Lover 「 ひこうき雲」

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第6話 保険が殺した愛
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向島は横村から最後に送られてきた手紙の中に、一緒に死ぬ
女性の存在を仄めかす文面があり、それを見た向島は亜希子
の事を問いつめていく。しかし亜希子は実際に一緒に死のうと
したが、彼が直前でお前は生きろと言ってくれたという。
向島は死人に口なしだとして激怒していくが・・・

向島が亜希子と触れあうウチに、彼女に感情移入していく様
な話だった。

向島の過去の傷を佐々倉家の親子関係に投影していく辺りは
とても面白いのだけど、前回描かれているように、向島の
過去の傷が向島の責任だとは決して言えないところもあるので
なんとも微妙な物が存在している。
如月自身もこの流れに一枚噛んでいて、傷ついたものの一人
として真実解明に向けた執念深さが存在している様だ。

今回だけの展開を見ていると、確かに亜希子の魔女っぷりが
上手く描かれ、彼女自身に何の落ち度もないのではないかと
思わせるものが有り、向島の中の葛藤が上手く描けている。

横村事件の以前に起きた二つの案件でも有る、加藤木と北島
教授の件に於いて、特に加藤木の件では、彼女の献身的な態度
を見ていると、保険金の受け取りが正当で有るようにも思われ
教授の件でも何処まで死を予測して行動していたのか、難しい
一面がある。

ただ横村の件は、これまでの二つとはまた違った事情が存在し
ていて、計画性を感じさせるものがあり、そういう意味では、
最初の加藤木の件で、亜希子は意図していない形で保険金を
受け取ってしまった為に、彼女自身も保険金によって人生を
振り回されたとする流れがあるのかな。

保険金とは何なのか。
保険なんか無かったら良かったのにと吐露する亜希子の心情は
果たして本当の気持ちなのか否か。

どんな形で事件が暴露されていくのか気になる。
やっぱり亜希子の出生の過去が明らかにされて、自白パターンに
繋がってしまうのかな。

向島朔太郎 …… 伊藤英明 (37歳、清和生命査定部)
大野圭吾 …… 中丸雄一 (23歳、清和生命査定部)
如月洋大 …… 松重豊 (44歳、リサーチ)
横村一樹 …… 田中哲司 (40歳、清和生命査定部)
一ノ瀬由佳理 …… 田畑智子 (32歳、大日生命の保険金査定人)
藤堂光明 …… 伊武雅刀 (56歳、清和生命・専務取締)
水谷俊郎 …… 夏八木勲 (70歳、水谷杏里の父)
佐々倉亜希子 …… 高島礼子 (41歳、港で働く)
神部みどり …… 矢沢心 (清和生命査定部)
羽柴稔 …… 古本新乃輔 (清和生命査定部)
田中裕樹 …… 永岡卓也 (清和生命査定部・メガネ)
桐山茂 …… 清水昭博 (清和生命・部長)
佐々倉翔 …… 木村聖哉 (息子)
水谷香里 …… 木内晶子 (敦史の母)
水谷敦史 …… 橋爪龍 (息子)
横村美咲 …… 笛木優子 (一樹の妻)
北原秀司 …… 渡辺憲吉 (清和生命査定部)

奥居幸治 …… 山崎樹範 (峰岡フードサービス主任)
柏木博嗣 …… 山本龍二 (神奈川県警刑事)
奥居千里 …… 畠山彩奈 (娘)

温水祐哉


石橋けい、猫田直、山浦栄、田中昌宏、築出静夫、
澤山薫、棚橋ナッツ、四家秀治


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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