ラストマネー -愛の値段-
(2011年9月期・NHK・火曜22時枠)

脚本:武田有起(1)(3)、渡辺啓(2)(4)(5)
演出:塚原あゆ子(1)(5)(6)、竹村謙太郎(2)(3)(4)
音楽:林ゆうき
プロデューサー:橘康仁
主題歌:My Little Lover 「 ひこうき雲」

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第7話 命の金 / それでも保険は、愛と命をつなぐ
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如月を殴って逃げた亜希子。如月は病院に運ばれる中で、
向島に対して新潟だとつぶやく。亜希子の過去を指し示すもの
が新潟にあると考えた向島は、亜希子の足跡を追い、彼女の
過去を探っていく。

新潟に於ける向島の行動には若干の違和感が有ったにしろ、
亜希子が何故保険というものを憎んでいたのか、そして
人を信用しなくなった経緯が描かれた。

保険屋の中でも経営者と査定部の考え方の違いが有るのは
当然のことだろうし、それを踏まえて保険屋としての使命感や
プライドなどを引き合いに出した辺りは、とても説得力が
有って良くできていたと思う。

ドラマは僅か7話構成だけど、流行の刑事ドラマのような展開
から入り、上手く保険とは何なのかというテーマに結びつけて
いく段取りは上手くできていたし、最後に残されていた
エピソードがとても難敵であり芯の太さが有った事もあって
なかなか楽しめるものだった。

騙すもの騙されるもの、どちらが主導権を握っていたのか。
経営者と査定部の駆け引き、そして向島が皮肉にも、会社の
目指す方向性とは正反対に常に動いていく辺りの展開の妙を
感じたり、感情のベクトルを右にも左にも上手く揺り動かさ
れた感じのする話だった。

最後に残された向島への課題も上手くできていたね。
30分くらいで物語は決着付くんじゃないかと思っていたけど、
世間の保険に対する視線というものを意識しつつ、上手く
社会の正義と会社の正義の違いやすり合わせ方も興味深く
出来て居たと思う。

向島朔太郎 …… 伊藤英明 (37歳、清和生命査定部)
大野圭吾 …… 中丸雄一 (23歳、清和生命査定部)
如月洋大 …… 松重豊 (44歳、リサーチ)
横村一樹 …… 田中哲司 (40歳、清和生命査定部)
一ノ瀬由佳理 …… 田畑智子 (32歳、大日生命の保険金査定人)
藤堂光明 …… 伊武雅刀 (56歳、清和生命・専務取締)
水谷俊郎 …… 夏八木勲 (70歳、水谷杏里の父)
佐々倉亜希子 …… 高島礼子 (41歳、港で働く)
神部みどり …… 矢沢心 (清和生命査定部)
羽柴稔 …… 古本新乃輔 (清和生命査定部)
田中裕樹 …… 永岡卓也 (清和生命査定部・メガネ)
桐山茂 …… 清水昭博 (清和生命・部長)
佐々倉翔 …… 木村聖哉 (息子)
水谷香里 …… 木内晶子 (敦史の母)
水谷敦史 …… 橋爪龍 (息子)
横村美咲 …… 笛木優子 (一樹の妻)
北原秀司 …… 渡辺憲吉 (清和生命査定部)

奥居幸治 …… 山崎樹範 (峰岡フードサービス主任)
柏木博嗣 …… 山本龍二 (神奈川県警刑事)
奥居千里 …… 畠山彩奈 (娘)


森下哲夫、加門良、、山入端佳美、唐沢民賢、井上肇
氏家恵、田根楽子、石倉良信、根岸拓哉、築出静夫
上村愛香、四家秀治、井越有彩、渡邊紗世、山浦栄(回想)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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