マメシバ一郎
(2011年10月期・テレ玉・金曜21時枠)

プロデューサー:飯塚達介/森角威之
監督:芦塚慎太郎
製作総指揮:吉田尚剛
企画:永森裕二
脚本:永森裕二/亀井亨
脚本協力:アラケン/港岳彦/ 芦塚慎太郎
音楽:野中"まさ"雄一
オープニング曲 『おてんとさま』歌:高橋 直純
エンディング曲 『スブタにパイナップル』歌:盛岡冷麺

http://mameshibaichiro.net/





第1話 部屋と通帳と私と犬なのだ
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マメシバ犬の一郎の事をビデオ撮影する二郎。
しかし二郎の思惑通りに一郎の顔が困った表情に見えず試行錯
誤する。

親友の陽介は二郎が何をしているのかと尋ねると、二郎は母へ
の抗議ビデオを撮影しているのだと告げ、母が生活費を振り込
んでくれないのだという。お金を送金する為のルールを母親が
送ってきたとし、そのルールを押しつけて来たという。
夏の宿題と称して、

1) 小遣い帳を作って毎日母親にメールで送る
2) 手伝いをすること。

それらを守らなければその日の送金はしないと言う。
陽介は働いて自分で稼げばいいだけの事だとし、39歳はもう
子供ではなく大人だと告げる。
しかし母親は何処に行っているのか。
送られてきたメールでの写真を見る限りではアフリカに渡って
いるようだという。

二郎の銀行口座には残り500円。
ビデオ撮影でのメッセージは明確で、一郎がお腹が空いている
にも関わらず主人がエサを与えてくれない事に疑問を持つと
いうものだった。暗に一郎を介して母親に対してその疑問を
訴える二郎だった。 

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引きこもりから少し脱出して自分のテリトリーを広げた感じの
芝二郎。しかし相変わらず職に就くことなく、実家に寄生して
いる二郎を心配した母は、有る課題を出していく。
母親の意図を知って二郎は容易に従う事はないとして反抗して
いくが・・・

基本的には人との関わり合い・繋がりによって、二郎を自分の
カラから引き出そうとする流れは前作と変わらない様子。
人との関わり合いが如何に楽しいのか、興味を引かせて意欲を
湧かせていくというのが、ドラマの脚本としての課題だろうか。

二郎の作るビデオが単純ながらもセンスが良く、それでいて
犬を見ているだけで癒される作りはこのドラマで一貫している
所である。

取りあえず二郎の目の前に出てきた女性・北条由紀が、かつての
二郎と同様に犬に恐れており、それを克服する過程で二郎とも
深く関わっていくことになるのだろう。

日本に居ながらもサバイバルを演じて行くであろう二郎の姿は
多くの引きこもりが存在する日本では共感を得ていくもの
なのかもしれない。

それにしてもエンディングの曲。まるまるもりもりを意識して
いるのかもしれないけど、志賀廣太郎さんが可愛らしく踊って
いるなぁ。

芝二郎 …… 佐藤二朗 (無職の中年ニート)
北条由紀 …… 美波 (動物ボランティア)
一郎 …… 一郎 (マメシバ)
財部陽介 …… 高橋洋 (二郎の親戚 郵便局員)
市村景虎 …… 高橋直純 (ペットショップ店員)

芝富子 …… 角替和枝 (二郎の叔母)
芝重男 …… 志賀廣太郎 (二郎の叔父)
芝鞠子 …… 藤田弓子 (二郎の母)


評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)

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