美咲ナンバーワン！！ (2011年1月期・日テレ・水曜22時枠) 演出／大谷太郎(1)(2)、森雅広(3)、石尾純(4) 脚本／江頭美智留(1)(2)、松田裕子(3)、梅田みか(4) プロデューサー／加藤正俊、三上絵里子 http://www.ntv.co.jp/misaki/

第4話 生徒がキャバ嬢!?
--------------------------------------------------------
美咲は生徒達に進路希望票を渡し、親と相談して提出を求める。
しかし生徒達は将来について何も考えておらず、女生徒の中に
は、キャバ嬢になりたいという。働けば簡単にNO.1になれると
すると、美咲は思わずそんなに簡単になれるかと憤怒する。

そんな中、教頭らがやってくる。
構内でメイクセットが見つかったとし、学業に関係のない物を
持ち込むことは校則に違反するという。そういうものを持ち込む
のは2年Z組しかいないとすると、美咲は偏見だと激怒。
しかしメイクセットを持ってきたのは生徒の一人・今宮美優
だった。教頭はそれに乗じて、抜き打ち検査をすると言うと、
生徒の荷物からは山のように学業以外の持ち物が見つかり取り
上げられる。

職員室に戻る美咲はあまりの違反物の持ち込みに呆れる。
そんな中、生徒の持ち物の一つ、雑誌の中に女子高生の憧れ
の職業NO.1はキャバ嬢だと書かれていた。それを知った美咲は
照れるが、その理由を見てみるとニコニコしているだけで金が
もらえそうとか、可愛い服を着られるなど安易な考えの元で
出された順位だと知る。そんなに甘くはないと思わず激高して
しまう。

生徒A-Eたちは、放課後たまり場であるMozz cafeで、抜き打ち
で大事な物を取られたと嘆く。また買い戻すためにもバイト
でもするかと求人誌を見る。すると美咲が働いていた六本木の
キャバクラ"サザーンシーン"がフロアスタッフほ募集している
事を知る。驚いていると、桜井唯は男性達にこの店のことを
知っているのか?と尋ねる。

三国は美咲を飲みに誘いたがり練習していると、偶然それを
耳にした美咲は一緒に飲みに行こうと三国を誘う。彼女が
連れて行ったのは元職場であるサザーンシーだった。キャバ嬢
たちは三国を見るとIT社長だとするが、美咲は同僚の教師で
有ることをばらす。聞いていたママやキャバ嬢たちは見栄を
張らなくてもこの店は誰でも歓迎するという。
美咲は飲みながらも最近の若い子は何を考えているか分からな
いと愚痴をこぼす。ママも求人誌に職員募集広告を出せば、
興味本位で来る人ばかりだと告げる。生半可な気持ちで出来る
仕事ではないとするが・・・
--------------------------------------------------------

将来の職業選びに際して、特に女学生は安易にキャバ嬢を
目指そうとするものが居る中、仲良し五人組の一人・桜井唯は、
両親との関係が上手く行かず、独立したいと感じていた。そして彼女
が考えるのは、六本木のキャバクラ"サザーンシー"で働くこと。
彼女には少なからずNO.1になる自信があった。

社会人になる前に、社会を体験させるという意味では決して
悪くはないドラマ。ただ社会を体験させるといっても、キャバ
クラという特異な場所でも有るし、話全体を通して説得力が
有るのかどうか。

ドラマではちょっとキャバクラを美化し過ぎな所もあるし、
そこまで誇りを持てる職業なのかという感じがする。
日本のドラマ界は、なんでここまでキャバクラやホストを美化
するのか?という位、凛々しい姿を見せつける所にかなりの
違和感がある。

美咲の行動によって本当に唯の中の偏見を取り去ることが出来
るのか。もっと唯には怖い目を見せたりしない限り、療法として
は弱いのではないかと感じる物があるのも事実。
美咲が唯に見せる行動も当たり障りのない態度と、水割りを
作ったくらいだし、これを見れば誰にでも出来るのではないか
と逆に勘違いするかも。

ただ美咲の行動とリンクし、頭の下げる行動の中に、父親の
行動の意図を見出させる辺りは上手い流れで描かれていたと
思う。

生徒達も随分と角が取れて、今まで反抗的な態度を見せていた
のが嘘みたいな優等生っぷりを発揮した感じだね。

朝、唯が出かけるときに父親に対して声を掛けていったけど、
この声一つが働きや生活に活力を与えたりするんだよね。