美咲ナンバーワン！！ (2011年1月期・日テレ・水曜22時枠) 演出／大谷太郎(1)(2)(5)、森雅広(3)(7)、石尾純(4)(6) 脚本／江頭美智留(1)(2)(7)、松田裕子(3)(5)、梅田みか(4)(6) プロデューサー／加藤正俊、三上絵里子 http://www.ntv.co.jp/misaki/

第7話 母さん、ごめん!
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美咲は生徒の進路希望を調査する三者面談を目前に控え、
他の先生から指導してもらう。受け答えの練習をしていると
美咲の主張は大袈裟で、生徒のことで熱血になりすぎる事や
断言するのは良くないという。そんなやりとりを聞いていた
教頭はスカートは膝小僧が隠れるくらいのものを着てきなさい
と口添えする。どうせ2年Z組の生徒は進路に関して何も考えて
いないので面談しても無駄だという天満。教頭からはくれぐれ
も美咲がキャバ嬢をしている事を保護者には知られないように
するよう言われる。

三日間に渡る面談の初日。
渡辺家の面談では、妻が夫の愚痴を話す場になっていた。
キャバ嬢をしていた美咲があまりに聞き上手なため、つい親
の相談にも乗っていた。唯の家は父・光彦がやってくる。
光彦はいちごをお土産に持ってきて、更には美咲のために
見合いの写真を持ってくる。牧野家もまた父親が来るが、
"サザーンシー"の常連客の一人で美咲の事を知っている人だ
った。
亮介の番になるが、母・佐枝子が遅れてやってくる。
佐枝子は夫と離婚して以来、一人で亮介を育て、昼はスーパー
で働き、夜は和風スナック"みなと"を経営していた。美咲を
見て先生のような人がウチの店に来てくれたら繁盛は間違いない
という。
亮介の三者面談では、母は息子に大学に進学して欲しいと考えて
いた。小学時代はとても頭の良い子だったという母。しかし
亮介自身は行く気がないという。美咲はまだ時間があるので
ゆっくりと話し合って欲しいという。

五人組は全員が面談を終えたことで開放感を得る。
みんなでカラオケでも行くかと盛り上がるが、亮介だけは
パスして一人で何処かにいく。仲間は最近一週間、亮介は
放課後になると何処かに消える事を話し合うと、もしかして
彼女が出来たのではないか?と疑う。

その頃、美咲は佐枝子と話しをする。
佐枝子は不登校だった亮介が再び学校に来るようになった事を
感謝する。不登校になった原因はあの子ではなく、夫婦の離婚
で有ることを語る。美咲が担任になってくれて良かったと
いう。

仲間達は亮介の後を尾行する。
繁華街まで追跡していくが、隠れている間に亮介は何処に
居なくなってしまう。
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亮介は両親が離婚し、母一人の環境で育つ。そんな立場上、
母が苦労している姿を見て、亮介は自分も働きたいとするが
その気持ちを伝えぬまま行動を起こすことで、互いに思い合う
中でもすれ違いが起きていく。

現在の日本の状況を考えると、頭ごなしに高校生がアルバイトを
してはダメだとする校則は厳しいものがあるのではないかと思う。
まぁ酒を扱う業種とか、時間に関しては制約は付けるべきだろう
けど。

家計を手助けするためにアルバイトしている事実を話すのは、
難しいかも知れないけれど、友人には隠すことでも無いような
感じがする。

親子が互いに思い合っていることに違いはなく、不器用な感じ
がドラマを盛り上げてしまったけれど、僅かばかりの掛け違い
によってこうもこじれてしまう現実に、意思疎通の難しさを感じる
ものだった。
家庭不介入が叫ばれる教育の現場で、踏み込む事が出来る美咲
こそ、必要とされる人物なのだろう。

美咲のキャバ嬢の件が完全におざなりになり、父親からは逆に
人気の対象となってしまっている辺り、これまで懸念していた
事実が嘘のような話になってしまっている。父親としてキャバクラ
に通っている事実が知られれば、親としての立場だって
失うだろうに、このドラマでのキャバ嬢の地位が妙に高すぎる
のは気になる。

亮介役を演じる北山宏光くんはどう見ても不良って感じの顔立ちを
していないし、どちらかという良い人キャラで行った方が良いのでは
無かろうか。