名前をなくした女神 (2011年4月期・フジ・火曜21時枠) 編成企画：太田 大 プロデュース：浅野澄美 脚本：渡辺千穂 演出：水田成英 http://www.fujitv.co.jp/megami/index.html

第1話 女の闘い開幕!ようこそ、ママ友地獄へ…
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母親には二種類有って、全てを子育てに注ぐ者。仕事と子育て
を両立する者。しかしどちらが良いのか決して正解はない。

遊園地で赤い風船を持った子。子供は女性の手を握り、草藪
の中へと連れて行かれる。

秋山家の朝食は忙しかった。
妻・侑子は建築会社"ヤザワホーム"に勤めており、夫・拓水も
大手食品メーカーに勤務の共働き。しかし息子・健太の事を
大切に育てる。全ては一戸建てを持つため仕事と子育ての両立
が求められる。部下から頼りにされる侑子は会社でも忙しかっ
た。

侑子はある時、上司から山梨への転勤を求められる。転勤しな
ければ会社はクビだという上司。

一ヶ月後、侑子と拓水は侑子が設計したマイホームにいた。
健太は5歳になり両親は大きくなったと実感する。夫は妻に
成長する姿を間近で見ていくのも良いんじゃないか?とし、
これまで共働きしてくれたお陰で、マイホームの頭金は捻出
出来たので、後のローンは俺の稼ぎで返せるという。今の時間
は今だけのものだとし、子育てのために専業主婦になるのも
良いのではないかと諭すのだった。

健太は自宅から一番近い幼稚園"ひまわりの子幼稚園"に入園
が決まる。校門の前で侑子は健太の写真を撮る。
そこに結城先生がやってくる。もも組の生徒・深沢翔と母の
雅美もやってくると、侑子は軽く挨拶をする。しかし話を聞き
終わる前にその場から立ち去る雅美の姿に違和感を覚える。

初めての幼稚園である為にその日は見学する侑子。
帰りに同じもも組の保護者たち、安野ちひろ、進藤真央、
沢田利華子、本宮レイナの姿を見て挨拶する侑子。
ちひろは立ち去ろうとする侑子を見て、自分は役員をしている
とし、この後ママ友たちで飲み会があるので一緒に来ないかと
誘うのだった。
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新たな町に引っ越してきた秋山家。
今まで息子を保育園に預けて共働きしていたが、マイホームの
為の軍資金が貯まった事を受けて、会社を辞め新たな町に住む
事になる。近くの幼稚園に息子を通わせることになるが・・・

観月ありささん主演の「斉藤さん」的展開になるのかなと
思ったけど、やはり脚本が「泣かないと決めた日」の渡辺千穂
さんだけ有って、女性たちの虐めや嫉妬心などを描き出して
行くようだ。

取りあえず分かりやすいくらいにキャラクターたちの間で
飛び交う友好関係・好感度のベクトルの方向性が存在し、
憧れや友情関係などが面白く交錯している。
「泣かないと決めた日」でいじめっ子だった杏さんを、いじめ
られっ子側の立場に据える辺りも興味深いし、どの人物にも
それなりの家庭の事情を抱えさせて、ストレス要因を引き出す
ような仕掛けになっていることもあり、相当どぎつい人間関係
が見られそうだ。

少々人数が多いこともあって、上手く絞り込めるのかどうか
難しいところだけど、最低でもこのくらいは居ないと、組織
だった計画的行動は見せられないかな。

つるの剛士さんがまた好感度良さそうな役柄での登場で、
益々主婦層に人気が出そうなもの。
それ以外の男性陣は、とにかく妻に対する酷い仕打ちが目に
余り、その辺のストレスがママ友関係の間で発散されていくの
だろうね。願わくばそんなストレスが子供に向かわなければ
良いんだけど。

ドラマとしてカメラワークも含めて、とても上手く撮られて
おり、フジテレビはやっぱりドラマの作り方が上手いなと
感じさせる。昔はTBSで感じた感覚だけど、最近は完全にフジ
にお株を奪われているな。