名前をなくした女神 (2011年4月期・フジ・火曜21時枠) 編成企画：太田 大 プロデュース：浅野澄美 脚本：渡辺千穂 演出：水田成英 http://www.fujitv.co.jp/megami/index.html

第2話 身も凍る再会
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翔ママの雅美が自殺したという。ちひろやレイナたちはそれを
聞いて彼女たちが犯人になると口にしているのを侑子が聞いて
しまう。
侑子はレイナの前に行くと、彼女から昨日の態度について神経
質になっていたとして謝罪される。

帰宅すると侑子は夫・拓水にも園児のママが自殺した事を話す。
彼女とはまだ一度しか話したことがなかったけど、落ち込んで
いたときに優しい言葉を掛けられた事を語る。それを聞いて
拓水は他の母親達と上手くいっていないのか?と尋ねるが、
そんな事はないと否定する。しかし侑子は今日、自宅に変な
ファイルが届けられた事を話す。園児のママたちの個人的な
事が書いてあるという。しかしこんなのを読んだら今後の
付き合いに於いて惑わされるとし、読んでいない事を語る。

侑子は翌日、健太と共に自殺したがなんとか一命を取り留めた
雅美の病院へと足を運ぶ。雅美はとても明るくて子供思いの
優しい人だった事を聞く。
雅美の夫である深沢尚樹に挨拶に行くと、彼女は近年メンタル
クリニックに通っていた事を聞く。ほんの不注意なことから
現在の状況に陥った事を聞くと、侑子はどういう事情が有るのか
尋ねる。
すると雅美は実家の両親のために子供の成長日記と称してblog
で報告していたのだという。しかし水泳教室に行ったときに
息子の写真と共に隣にいた女児の写真もブログに掲載した
事でその写真が違法サイトに流れ、掲載された家族は引っ越し
してしまったのだという。それ以降ママ友たちから虐めに
合い可笑しくなってしまったとの事。
侑子は雅美のベッドの傍に近寄ると、自分に掛けてもらった
言葉を逆に彼女に向けて投げ返す。どんな失敗であろうとも
自分を否定しないで欲しいと告げる。

これを機会に尚樹は妻子を連れて実家の福岡に引っ越しする
という事を受け、息子の健太は翔と仲良くしていただけに別れ
が名残惜しいという。侑子は離れていても二人は友達だから
見送ってあげてと告げる。
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侑子の息子・健太が通う幼稚園のママの一人・雅美が自殺を
図る。雅美のことを多くは知らないが、自殺する直前に落ち込
んでいた侑子の事を励ましてくれた事もあり、彼女のことが
気になっていく。一枚の写真をブログに掲載したことで、
それが全ての始まりだった事を知る。

それぞれに抱えている事情やコンプレックスというものが
上手く浮かび上がってきた。

子供のママにとっては一番子供が可愛いであろう時期に、
色々と大人達の事情によって互いを牽制し合うことで、そんな
親子の楽しい一時さえも狂わせてしまう様な現実が待ち受けて
いる。

なんと言ってもちひろの事情が語られた事。
侑子との関係も想像していた通りのものだったが、一度助けた
事が引き金となって、人依存である彼女の心に深く刻まれて
いた。侑子にしてみれば何気なく語った言葉の中にも
受け取る側にとってはそれが命綱ともいえる重要な意味合いが
含まれていて、なんとも言葉の妙と共に恐怖を感じさせる。

真央はコンプレックスをもっており、子供を使ってそれを
解消しようとしている感じ。子供以上に親が子供をスターに
させようとする人たちはこの世の中に多いけれど、まさに
真央は子供を使って一発逆転を狙っている様だ。
侑子に対して敵意を燃やしていたけど、侑子もまた他人の夫
が東大という事を何度も強調しなくても良いのになと思いながら
見ていた。

レイナは夫が自分に感心を持ってくれていない事が明らか
だし、利華子は夫が浮気しているであろう事が伺える。
そして何よりもちひろの夫は、相当キている感じだね。
葵ちゃんが痴漢されていたけど、ここまで病んでいるとは
思わなかった。
神経質っぽい役所を高橋一生さんが上手く演じているかな。

しかしこういうドラマを見ていると、何となく女性がブランド
を持ちたがる心理状況なんかもよく分かるね。
典型的な男性像は五十嵐隼士さんが演じている父親が一番
分かりやすくこのキャラクターに該当する人が多そうだけど
ね。