名前をなくした女神 (2011年4月期・フジ・火曜21時枠) 編成企画：太田 大 プロデュース：浅野澄美 脚本：渡辺千穂 演出：水田成英 http://www.fujitv.co.jp/megami/index.html

第4話 泥棒猫に天罰を
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健太が落ち込むのを見た侑子と拓水は心配する中、利華子から
電話が有り、息子の海斗が羅羅がリベンジを口にしていたと
言っていたことを聞く。心当たりはないか?と尋ねられると、
侑子は雑誌に掲載された写真の件で、真央の自尊心を傷付けた
であろう事を思い浮かべる。

そんな中、真央は東野からCMのオーディションに落ちたことを
聞かされる。まだまだ沢山オーディションは有るとするが、
オーディションの経費として6万5千円を請求される。

翌日侑子は結城先生に羅羅と健太の件を相談すると、自分から
みんなにこの事を話してみるという。しかし結城は、子供達に
は悪意の有る虐めはないと信じており、ちゃんと話せば分かって
くれるはずだと語る。
海斗は健太の前に行き、謝罪し仲直りの握手を交わすと、健太に
笑顔が戻り始める。
利華子は侑子に、羅羅と健太の件で、海斗は一部始終を見ていた
事を語り、健太側から虐めをしたことではない事が分かるのだ
った。
侑子は健太に対して信じてあげられなかったことを謝罪する。
健太に何故本当のことを言ってくれなかったのかと尋ねると、
意地悪されている事を言ったらパパとママが悲しむと思った
からだと告げる。それを聞いて侑子は自分がピクニックに行った
時の言葉を思い返していた。

一方レイナの自宅にやってきた義母の奈津恵。
レイナは娘・彩香の塾に行くことを告げると、女の子に受験
など必要なのか?と問われる。それよりも早く二人目を作る
方が先決だと言われる。

侑子は真央に電話するも、子供服を購入中の真央は完全に無視
する。直接会いに行くしかないと侑子は思う。
一方沢田家では家族で仲良く夕食を食べる中、夫の圭の元に
ユキから電話が鳴る。圭は仕事の電話だとしながら、電話の
相手に明日8時にイタリアンレストランで会う約束をしている
のを立ち聞きしてしまう利華子。

侑子は進藤家にいく。
しかし真央は居なく、夫の陸が対応に出てくれる。
その間にちひろは侑子に電話するも、侑子は携帯には出られな
かった。陸に事情を話すと、彼は責任を持って子供達にも言って
二度とこんな事が起こらないようにする事を約束する。
帰りに侑子は部屋の中に、彩香が着ていたのと同じ洋服を目に
する。マンションを出るときに偶然、レイナと彩香に会うと、
羅羅の家でも彩香と同じワンピースを見たことを語る。それを
聞いた彩香は、羅羅ちゃんは私と同じ靴とリボンをしていた事
を話す。
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健太が羅羅に乱暴したのではないかと波紋が広がる中で、
徐々に進藤家が侑子に対して知らぬ間にライバル意識を燃やし
て居ることが分かる。一方でそれぞれに抱える問題は、より
深刻さを増していく。

知らない間に爆弾を投げつけていく侑子の言動。
決して悪気はないのだけど、見た物を右から左へと伝え
て行く様に、相当なリスクが潜んでいて、それを認識していな
い彼女の天然さが描かれる。

洋服の件は良いとしても、ちひろの妊娠の件なんて、言わなく
ても良いような事だし、自分が幸せであることで、周りも
同じように幸せだと思っている姿があるんだろうな。

不満のはけ口が侑子に繋がるよう上手くシナリオの流れが
形成されているし、妬むだけの材料を侑子が持っていることで
今後も断続的に侑子に係る負担が有りそうだ。

一番驚いたのは、レイナの夫には別の家庭が有ること。

侑子に依存しているちひろだったり、対等な関係を保っている
利華子が、どんなタイミングで侑子に対して感情をぶつけて
いくのか気になるかな。