名前をなくした女神 (2011年4月期・フジ・火曜21時枠) 編成企画：太田 大 プロデュース：浅野澄美 脚本：渡辺千穂 演出：水田成英 http://www.fujitv.co.jp/megami/index.html

第5話 もう限界!お受験ママたちの赤い涙
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ちひろは夫に内緒でパートの仕事を始めるも、仕事場のマネー
ジャーの古賀に送ってもらうところで、夫の英孝に見られてし
まう。ちひろは夫と共に侑子の元に息子の爽を迎えに行く。
英孝は侑子に夫に秘密にしていることは有るか?と尋ね、夫が
仕事している間に働くとしたら夫にその事を話すか?と尋ねる。
侑子はウチには隠し事はないとして、全ては話し合って決める
事を語る。夫婦はそういう物だという英孝は、ちひろは嘘つき
だと告げる。

レイナの家に義母・奈津恵が滞在していた。
スープにフランスパンを夕食に出すレイナに対して、功治は
和食が好きだと義母はチクリ。だから帰宅しないのだと告げる。
更に義母は、成績の良かった健太の事を誉める彩香の事を叱って
いたレイナの態度を抓ると、子供は伸び伸び育てるのが一番
だと告げる。

ちひろは英孝に朝まで問いつめられていた。
仕事の他に隠していることはないのか?と問う。何もないという
彼女に対して妊娠しているのだろうと告げる。秋山からその
様に聞いたとし、爽を預けるために友達にも嘘をついているのか
と語る。

翌朝、侑子は子供を保育園まで連れて行くと、ママ友である
レイナたちに挨拶する。しかしレイナは完全に無視。後から
来たちひろも挨拶が帰ってこなかった。

塾では子供達の進路相談。
レイナは彩香の進路先を山吹女学院から明峰学園幼稚舎に
変更したいという。しかし塾長の百合子からは難しい事を聞か
される。一方侑子に対して健太は明峰学園幼稚舎にチャレンジ
すべきだと言われる。その事を知ったレイナは嫉妬心を燃やして
いく。
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侑子は知らぬ間に次々と周りの物を傷付け、ついには友達だと
慕ってきていたちひろも、無視することになる。話を聞いてい
くウチに再び関係は正常化していくが、真央の悪知恵によって
侑子は再びちひろとの関係に不穏な空気が流れていく。

それぞれの物語が面白く作用している事もあって、どれを見て
も興味深い流れになっている。その不満が侑子に向けられて
しまうところは、何とも不幸としか言いようがないけど、まだ
どん底というには、ほど遠く、利華子の存在が現在頼もしくも
有り、心細くも写る。

所詮はママ友だという言葉に対して、諸行無常の響き有り。
そう思っている方が人間関係に於いては気楽なのかも知れない
けど、子育てに於いて一番楽しい時期・辛い時期を共有する
仲間である事を考えると何か切なく物足りない。

ちひろの妊娠の件を早合点してしまったところは侑子のミス
だけど、ちひろは自分が侑子に対して投げかける愛情の視線と、
侑子のちひろに対する愛情の差に苛立つ姿がある様子。
普通他人の事情などそこまで分かるような関係ではないしね。

所詮ママ友の域を脱するために、本名で語り合う辺りの心理
的駆け引きとか、子育てに関して一杯一杯になっている
レイナに対して、頑張りすぎるなと声を掛ける結城先生の存在
とか、上手く出来ているなと思う。夫が完全に無視している中で
お弁当の件も含めて自分のことをよく見てくれている結城先生
の存在って、今のレイナにしてみれば引き寄せられるものが
有るのだろうね。

さて英孝がセクハラで捕まりそうな気配。
英孝が痴漢していた女子高生は葵ちゃんだったけど、利華子の
夫・圭が付き合っているのもまた葵ちゃんだ。この辺の繋がり
って今後なにかあるのかな。