名前をなくした女神 (2011年4月期・フジ・火曜21時枠) 編成企画：太田 大 プロデュース：浅野澄美 脚本：渡辺千穂 演出：水田成英 http://www.fujitv.co.jp/megami/index.html

第6話 遊園地の謎が今!最大の危機が来る
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爽くんパパ・英孝が会社でセクハラした事を真央が何処からか
聞いてママ友たちに話始める。それを聞いた侑子は、まだそう
とは決まったわけではないとして喋るのを辞めるよう告げるが、
逆に侑子がその事実を知っていたことを逆手に取られ、ちひろ
が来ると、真央はセクハラの件で侑子が話回っているような
口ぶりでちひろに語る。ちひろはその場から爽をつれて逃げ出
すと、侑子はすぐに追いかけ弁明しようとする。しかしちひろ
は裏切られるのは慣れているとし、一度悪い噂が流れれば
終わりである事を告げる。その言葉を聞いて侑子は、翔ママの
雅美の事を思い出す。
侑子はちひろの家に直接尋ねるも、ちひろは会おうとはしなか
った。

6月13日は幼稚園では遠足の日。
彩香は母・レイナに、羅羅は真央に、海斗は利華子に、幼稚園
からの遠足の知らせを持って行く。

一方学習塾では受験のために父親セミナーが開かれる。
塾長の百合子から家事の役割分担の必要性などを聞かされ、
父親に求められているのは、母親が過度に子供に期待して教育
するのを止めるのもまた役割で有ることを告げられる。

英孝は百合子から、最近ずっと爽が塾を休んでいることを聞か
される。更に幼稚園も休んでいると。
侑子は帰宅するとちひろに改めて電話するが、相変わらず電話
に出ようとはしないちひろ。それどころか電話のモジュラー線
を抜いてしまう。

レイナは夫・功治に受験に対して協力を求めるとそれを了承す
る功治。しかし彩香に対して受験は別に落ちても構わないと
語る。学歴が全てではないと。
一方利華子の夫・圭は、家事の役割分担について子供達と
話し合って決めていく。
英孝は帰宅すると、妻・ちひろに対して何故爽を休ませている
のか迫る。すると自分は幼稚園に行きたくないのだと語る。
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侑子は真央の画策によってちひろと仲違いし、ちひろは侑子に
裏切られたと思いこむ。そんな思いが徐々にちひろの中で
広がり、ついには・・・

冒頭でちひろに対して誤解を植え付けた真央の策略が見事だっ
たけれど、その誤解を一切解かないままに話が進行していく事
で、より大きな事態へと発展していく。
燻り続ける火種を放置して置くと、大きな山火事に発展する事
を端的に示すものだけど、周りの物が一切フォローしないとこ
ろに、ママ友たちの人間関係というものが面白く作用している
印象だ。

このドラマの冒頭の方で、ちひろは随分と細かく各々のキャラ
クターについて分析したり情報収集をしていたみたいだけど、
その過程で、真央の本性というものがつかみ取れなかったの
だろうか。

一つの光明は、ちひろが夫・英孝に対して言い返す力を得た
所で、人間やれば出来るじゃないかと感心する所があったけど、
その流れに乗じてもっと夫に対してイニシアチブを持てれば
良かったんだけどね。

舌足らずな所は韓国ドラマなどを見ているともの凄く感じる
所だけど、それと同じで、上手く患部に触れずに回避する結果
次の問題へと上手く事態をスライドさせていると思う。

レイナの夫・功治の問題も徐々に明らかになった。
学歴を問うばかりの妻に対して、功治の中にもコンプレックス
が有りそうな感じがする。
功治が仲良くしていた女性・弓恵が幼なじみの女性という事で
その存在を彩香を通してレイナに伝えていくところなど
上手く外堀から攻めている。

利華子の家庭に於いては、今回最も円満に物語が進んだ感じ。
子供を絡ませることで、夫に浮気させないように誘導するのも
一つの手なのかも知れないね。