名前をなくした女神 (2011年4月期・フジ・火曜21時枠) 編成企画：太田 大 プロデュース：浅野澄美 脚本：渡辺千穂 演出：水田成英 http://www.fujitv.co.jp/megami/index.html

第7話 直接対決!どん底からの脱出始まる
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遠足に来ていたひまわりの子幼稚園の園児と親たち。
しかしそこで健太の姿が突然居なくなる。
すぐに保護者や先生達は辺りを調べて回る。

健太を連れ去ったちひろは、健太に対して母さんの事は好きか?
と問う。そしてどんな所が好きなのかと。すると優しい所だと
いう。ちひろが森の奥へと連れ去ろうとするのに異変を感じた
健太はそれを拒む。健太の泣き叫ぶ声に侑子が気がつき、無事
助けることになる。
後からやってきた利華子に健太を預けると、侑子はちひろと二人
で話をする。ちひろは爽が可愛そうな思いをしているのは全て
侑子のせいだという。私の何が悪いのかと今までの不満を吐き
出す様なちひろに対して、これは私たちのことなのに子供を
巻き込むなど卑怯だと告げる。貴方も母親なんでしょうと告げる
と彼女の頬を殴る。

健太の件は迷子という形で取りあえず収まる。

一方拓水は話を聞いて安野家にいく。
対応に出た夫・英孝に対して全ての事情を語り、これは許される
事ではないと告げる。英孝は全て自分の責任だとし、自分が
会社でセクハラを受けたと難癖をつけられた事で、妻子が幼稚園
に行きづらくなった事を語る。拓水はこの件に関しても、ウチの
妻は噂を面白がるような人物ではないと語る。拓水は妻子を
守れるのは夫の英孝だけだと語る。
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健太が行方不明になった件で、ちひろが連れ去ろうとしていた
事を知り、侑子は激怒。彼女の境遇に同情したい気持ちも
有るが、どうしても健太を危険にさらそうとしていた事に
許すことが出来ずにいた。そんな中、幸せだった秋山家にも
不穏な空気が流れ始める。

相変わらず面白いシナリオだった。

全体的に不幸に向けてまっしぐらのそれぞれの家庭だけど、
安野家だけは立ち直りに向けて、少し前進しているであろう
事が伺える。ちひろの気持ちを英孝が理解していくのも、
拓水の口添えによる所も大きいのかも知れないが、そんな拓水
に落とし穴が待ち受けているのだから、気が抜けない所だ。
前半からいい人・良いパパっぷりを見せつけていく事で、
何らかのフラッグに触れたのだろうな。

ドラマとしての良さはどの家庭も順調に幸せ街道を突き進む
ケースが無いところだ。
歯の浮くような理想的な家庭を築いて来た秋山家が、外的要因
以外では順風続く中で、夫のリストラの件で不穏な空気が
流れ始めた。夫婦は良いときだけでなく辛いときにも共に
背負っていく物だろうけど、男の立場からすれば言い出せない
気持ちも分かるし、女性の立場ならば言って欲しいとの気持ち
が存在するだろう。何でも話し合ってきた夫婦の中でも、話せ
ない事もあるという事が描かれた。

相手の気持ちを思ったが故の行動が裏目に出るというのは良くある
事だけど、侑子の怒鳴り方を見ると、夫の気持ち以上に自分の
気持ちをはき出しており、これまでの周りから引き起こされている
トラブルの数々も自ら招いている部分が有るのではないかという
事を象徴している。

それぞれの子供は親の言動によって徐々に崩れ始める中で、
功治の件は、隠し子ではなく、幼なじみ故に手助けしていた
事実が判明しただけでも良かった。ただ正直弓恵も遠慮が無さ過ぎ
るな。

圭がキャバクラに行った先で出会うのは真央。
どうしても真央の元に相手の弱みが転がってしまうところが
展開上の皮肉だけど、真央自身もキャバクラに通っていること
は内緒だろうし、その辺の駆け引きやら公表するタイミング
などが今後の興味として存在するかな。